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【有料記事/沖縄・国頭キャンプ】髙萩によって可視化されやすくなった篠田サッカー~練習試合vs.沖縄SV(2017/01/29)

20分間の東京“デビュー”戦で結果を残した髙萩洋次郎。

20分間の東京“デビュー”戦で結果を残した髙萩洋次郎。

またもゴールを決めた大久保嘉人。止まらない。

またもゴールを決めた大久保嘉人。止まらない。

室屋成の仕掛けが大久保嘉人のゴールを生んだ。

室屋成の仕掛けが大久保嘉人のゴールを生んだ。

小川諒也、この試合最後のゴールをアシストすることとなったクロスを上げた瞬間。

小川諒也、この試合最後のゴールをアシストすることとなったクロスを上げた瞬間。

1月28日、FC東京は沖縄SVと45分×2本の練習試合をおこない、5-0で勝利を収めた。高原直泰率いる沖縄SVは飯尾一慶、森勇介といった元Jリーガーを擁し、属するカテゴリーは県リーグながら一定のクオリティを持つチームだが、彼らにボランチから前には容易にボールを運ばせず、完勝した。
幾度となくサイドを割りながら先制できなかった1本めの東京は、25分に髙萩洋次郎を投入。すると、33分にその髙萩からのタテパスを受けた中島翔哉が自ら運んで先制。その1分後には同部屋の前田遼一からパスを受けた中島が相手ゴールキーパーの新里ジュリアンにひっかからないよう飛び跳ねて避けつつループシュートで追加点を挙げた。39分には室屋成から送られてきたボールに対してゴール前で混戦となったがコントロールできる位置にこぼれてきたボールをすかさず大久保嘉人が正確に流し込み、3-0とリードを拡げた。髙萩登場から8分後に先制し、9分間で3得点。わずか20分間のプレーだったが、髙萩の残したインパクトは大きかった。
メンバーを変えて臨んだ2本めもサイドを徹底的に衝いた東京は、9分に左寄りの位置で河野広貴からスルーパスを受けた東慶悟が右に送ったボールを阿部拓馬が決め、早々にペースを掴むものの、追加点が生まれない。しかし終了間際の45分に小川諒也が左サイドを駆け上がり、息を切らしながらも最後の力を振り絞ってクロスを上げると、大きな軌道ながらファーサイドで東に合い、ダメ押しのゴール。45分間では2-0、トータルで5-0とし、攻撃面での収穫を得て、沖縄・国頭キャンプでの練習試合三試合を終えた。
《このあと戦評と選手の談話――阿部拓馬、大久保嘉人、中島翔哉、篠田善之監督、髙萩洋次郎、小川諒也》

◆戦評

2017シーズンの“篠田サッカー”がある程度見えてきた。サイドバックには激しいアップダウンが求められ、サイドバックだけでなくサイドハーフまたはフォワードも大外のスペースを使ってチャンスをつくる。外を使って空いた中央にボールを送りフィニッシュ。言葉にするとシンプルで容易だが、ではどうやって効果的にウラなりサイドの奥を衝いていくのかが問題で、ここをわかりやすく実践したのが髙萩洋次郎だった。もともとの髙萩のプレースタイルが、篠田善之監督のやろうとするサッカーに適合したというべきかもしれない。
ボランチやセンターバックといったやや後方の選手がボールを持ち、

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