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【無料記事/新人戦決勝L第3節第3報】高さを武器にしはじめた原大智(2017/02/08)

2ゴールをマークして笑顔の原大智。

2ゴールをマークして笑顔の原大智。

落下点に入る原はハンターの表情。

落下点に入る原はハンターの表情。

0-2のビハインドから2ゴールを奪い、スコアを同点に戻したのは原大智だった。コーナーキックとクロスのちがいはあったが、2点とも岡庭愁人のキックに中央で合わせるかたち。空中戦を制した細身の東京タワーが東京武蔵野シティフットボールクラブU-18のゴールを揺らした。

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FC東京U-18に入ってきたときの身長は約175cm。現在は187cmくらいあるという。この試合の前日、2月4日に計測したところ、1~2カ月前に比べて0.5ミリほど伸びていた。原は「お父さんが190くらいあって、まあ遺伝子かな、と」と、少しおかしみを込めて言う。1年生のときにけがをしたり、脚が長いぶん動作上のバランスをとることが難しかったりと、急成長期につきものの悩みがないわけではないが、この高さが、現在では原の武器になってきている。いままではそれほど上背があるほうではなかったので空中戦も不得手だったが、身長が伸びたこれからは練習して活かしていきたいと、ヘディング王をめざす気になってきている。

もともとはいかにも足技のあるフォワードといった感じのプレースタイル。それはサイズのあるいまでもよく見られ、ロングボールに対してウラに走り込んだり、サイドから中央にいる選手にクロスを上げたりという場面をつくっている。
「基本、ウラをとったりするのが好きで、クロスを上げるのも好きなんですけど、きょうみたいに中に入っても点を獲れるくらいに、いろいろな場面で活躍できるように、もっと練習していきたいです」
185cm超とあっては、久保建英にクロスを送るよりも、自分がクロスを迎えたほうがいいだろう。
岡庭とはいつも全体練習のあとにクロス練習をやっている。その成果がゴールにあらわれ、原はうれしそうだった。

「(1点めは)1本前のコーナーキックのときに、岡庭選手に『ストーンに入ってくれ』と言われて、そのときはうまくいかなかったんですけど(次のゴールシーンで)『オカニー、さっきの(ところに)入るね』と言って得点になった。狙いどおりでした。でかいくせに、そんなにコーナーを入れないので。よかったです。
2点めも岡庭くんからなんですけど、オカニー……わ選手は積極的にクロスを上げる選手なので、準備していて。マークしていた選手に絶対に負けないようにいい状態でヘディングするように意識して、いいところに当たったのでよかったです」

いつもは原がスターター。試合が動いてきたところで吉田和拓や今村涼一がゴールを奪うパターンがつづいていたが、この日は逆になり、フィニッシュに専念できた。
「流れ的にも守備の時間帯が少なく、ゴール前にいる時間が長かったので。いつも前半に出るよりは集中できたのかなと思います」

佐藤一樹監督は原をこう評価する。
「けがでずっとやれていない時期があったので、ちょっと出遅れていた感じがありましたけど、ここのところめきめきと頭角をあらわしてきて、頼もしくなってきてくれ……かけている。まだまだこれからだと思うんですけど、日々の努力があり、自主練でもがんばっています。サイズがあるので、どうしても筋力がついてきていなかったんですけれども、ここのところ太さがついてきて、ジャンプしてちゃんと頭に当てられるようになってきた。前は“バラバラ事件”が発生していたんですけど(苦笑)、最近は少ない。しっかりしてきている」

ビハインドの重たい空気で、途中出場の身では入りにくかったが、プレーで流れを変えた。
「0-2という状態だったので、まず追いついて。もしかしたら負けても突破できる(※2勝1敗で3チームがならぶ)のかもしれないんですけど、横河は東京でライバルであるチームなので、絶対に勝たなきゃいけないという気持ちがありました」
昨年、二冠をとり、J3にも多くの選手が出場し、FC東京U-18に対する注目の度合いが上がっている状況は、原をどん欲にさせている。
「ことしは注目されてアピールするチャンス。いっぱい点を獲れるように練習したい」
フォワードの高さは昨年になかった武器。チームが躍進するためにも、このスタイルを開花させてほしい。

上背は完全にセンターフォワードのそれだ。

上背は完全にセンターフォワードのそれだ。

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http://goo.gl/XlssTg
「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリーとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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