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【有料記事】課題は明確。守備に取り組む鈴木喜丈(2017/02/15)

年の近い先輩である小川諒也とともに語り合う、鈴木喜丈をはじめとする新人選手たち。

沖縄・国頭キャンプの様子。年の近い先輩である小川諒也とともに語り合う、鈴木喜丈をはじめとする新人選手たち。

2月9日の練習試合vs.横浜F・マリノス戦ではセンターバックとボランチ、ふたつのポジションでプレーした鈴木喜丈。相手ボール時の課題があらためて浮き彫りになった。

2月9日の練習試合vs.横浜F・マリノス戦ではセンターバックとボランチ、ふたつのポジションでプレーした鈴木喜丈。相手ボール時の課題があらためて浮き彫りになった。

FC東京U-18に在籍していた昨年、鈴木喜丈はJ3リーグで25試合1,884分間の出場を果たしている。プロの味を知らないわけではない。しかし恒常的にトップチームの全体練習に参加したり、J1のチームを相手に試合をした経験はない。いわば“半人前”ということになる。では一人前になるための半分をどこで身に付けたらいいのか。それは実際に体験していくしかない。

沖縄・国頭キャンプを終えて帰京、新人研修に出かける前日の1月31日、鈴木にキャンプの手応えを訊ねると、悪くはないという感じだった。
「昨年、J3で(トップチームの環境で)少しやったので、戸惑いはありませんでした」
全体練習についていけないという水準ではない。実際、練習試合は、FC東京U-18やU-23で見せていたように、中盤でボールを保持し、パスを出したあともう一度前へ出ていく動きがあり、持ち味を活かしてリズム感のある攻撃を形成していた。
「攻撃の部分では、出し入れしながら前に行くことは意識してできていたと思います」
それはもともと得意とするところだ。
「攻撃面ではユースでやってきたことをそのまま出しているという感じ。通用するというか、できているとは感じます。常に得点に絡んでいけるようにしていきたい」

ただ、この時点でも、課題は自覚していた。
「守備の部分が課題です。ボランチなので、運動量を増やす必要がある。スペースを消したりということも含め、守備に於いては梶山(陽平)選手や田邉(草民)に比べて劣っている感じはしました」
一次キャンプでは高萩洋次郎が合流したばかり、橋本拳人も試合に完全復帰まであとわずかの状態で、比較対象は梶山と田邉だけだった。そのふたりと比べて差があるのなら、まずその差を克服しなくては、ボランチの競争に入っていけない。
今後の見通しを訊ねると、それにどのくらいの時間を要するのかというところまでは定かではないが、改善によって本来の持ち味である攻撃の能力を活かせるようになるという確信はありそうだった。
「やってみないとわからないところはありますけど、

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