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【有料記事】Preview1◆整えられていた味スタのピッチ。足許の不安なくホーム開幕戦に臨む東京のキーワードは「継続」~篠田善之監督、東慶悟(2017/03/02)

◯味スタでの練習

3月2日、FC東京は味の素スタジアムで非公開練習をおこなった。実際に確かめたピッチコンディションは、思いの外、悪くないようだ。

「芝生はきれいに整備されています。きょう、雨が降ってちょっと濡れていましたけど、特に問題はない」(高萩洋次郎)
「小平よりいいですよ。問題ないと思う」(東慶悟)

このように選手の反応もいい。加入したてのピーター ウタカも「すごく雰囲気のいい、きれいなスタジアムだと思います。芝生もきれいです」と感想を漏らしていた。
篠田善之監督は「思ったよりよくて。管理をしっかりしてもらって、開幕前に使わせてもらうことができ、その思いに応えたいと思っています」と言う。本番二日前に試合会場で練習する機会を得たことへの感謝を胸に、東京イレヴンはホームでの今シーズン初勝利を狙う。

篠田善之監督。

篠田善之監督。

◯ホームで見せるべきサッカー

では、そのホーム開幕戦で見せるべきものとはなんなのか。
東慶悟は「昨年までとはちがうところを見せたい」と明言した。
「いいかたちで鹿島に勝ったので、これを継続していけるように。ホーム開幕戦ということで、お客さんがすごく入ってくれると思う。そこでも勝って『ことしの東京はちょっとちがう』というところを見せたいと思うし、そういう試合にしたいと思います。
いい雰囲気でやれているところで、ことしはちがうなというところを見せないといけない。また大宮に負けて『やっぱりな』となるのは、選手としてすごく悔しい。鹿島でいいスタートを切れたので、戦術云々ではなく気持ち、メンタルの準備をして臨みたい」

そうした選手たちの覚悟を感じとる篠田監督にも、熱い思いがある。
「自分たちのホームで戦う姿をしっかり見せながら、いろいろな状況があると思いますけど、サポーターのみなさんと喜び合えたらいい。大宮アルディージャは昨年5位のチームです。スタンスとしては自分たちのほうがチャレンジャー。どの相手にもいろいろなことを挑んでいきたい。
そういった姿勢は見せたいな、と。ただ鹿島のゲームは終わったこと。ああいうかたちのサッカーはずっとやってきているので、それを継続することと、大宮を考えてどう戦うかということだけをやりたいと思います」

継続するものは、端的には“ハードワーク”ということになる。この概念、東京のプレースタイルは、まだ全体練習に参加していないピーター ウタカにも浸透していた。自身の採るべきプレーについて問われた彼は、やるべきこととして、自ら「ハードワーク」と口にしたのだ。
「自分はストライカーなのでゴールを決めることが自分の仕事だと思いますし、常にそのチャンスに絡めるように準備をしていかなければと感じています。ただ、いちばん大事なのはチームのために戦うこと、ハードワークをすることです。
クラブと話をしてわかったということもありますが、

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