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【無料記事】感謝を込めて吹田のピッチに立つ髙萩洋次郎(2017/03/11)

初見参となる市立吹田サッカースタジアムでの試合を前に、髙萩洋次郎の表情はいつものように澄みきっていた。
「吹田は新しい、いいスタジアムなので楽しみ。ガンバ大阪は遠藤選手を中心にまとまったチームだと思っています」

毎年、多少の変化はあっても、ガンバ大阪の基本的な戦い方は変わらない。相手の流動的なポジショニングに対しても、それに「自分たちは惑わされず、バランスを崩さないようにしたい」と、対戦する相手チームにもアウエーのスタジアムにも動じるところはまったくない。
「相手がプレッシャーをかけてきたときがチャンスだと思う。プレッシャーをいなせれば」と、勝機をイメージしている。

2011年3月11日から6年が経つ。福島県にある実家の周囲も、復興が進んではいるが、工事の風景にまだ震災の傷跡が感じられる。
「(東北地方太平洋沖)地震が起きたときはサッカーをやれるような状況ではなかったものが、ここまで来ることができた。復興していると思いますけど、ただ、まだ元の生活に戻れていないひとたちもたくさんいる。そういう意味では、ぼくたちは恵まれていると思うんです。感謝の気持ちを持ってプレーしたいと思います」
対戦相手には今野泰幸がいる。ともに東北人として被災者支援をおこなった間柄でもある。貴重な日常であるリーグ戦の舞台でいいプレーをすることで、彼ら選手たちは感謝の意をあらわす。

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◆書評
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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
http://goo.gl/XlssTg
「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリーとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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