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【有料記事】Preview◆撃ち合いか? 堅守か? 独自のスタイルを持つガンバ大阪を相手に、対応力で戦う~東慶悟、篠田善之監督、林彰洋(2017/03/11)

Jリーグ全体を見渡してもガンバ大阪はかなり独特の様式美を追求しているチームだ。篠田善之監督は、今シーズンのガンバを「引きつづきガンバだなと思います。ボールに来れるし。やり方とメンバーを少し変えていますけど、よくも悪くも遠藤(保仁)と今野(泰幸)で、前にはアデミウソンと長沢(駿)がいる。うしろは変わっていますけど、継続できているチーム」と評している。
彼らが積極的に攻めるぶん、相手チームにも攻める隙が生まれ、真正面からの撃ち合いとなり、双方に勝つ可能性が生まれる。ガンバに対しては勝てるかもしれないという望みが生まれるかわりに、いつ失点するやもしれず、得点したとしても90分間最後までリードを保っていられるか、ゲーム運びのコントロールは容易ではない。
ボールの保持の仕方も厄介だ。ボランチが中盤の奥深いところに引っ込んだところについていけばかわされてしまうかもしれず、相手チームは追っていきにくいし、かと言って手放せば思いどおりに配給されてしまう。そのボランチ、サイドハーフ、フォワードが曖昧で流動的な位置をとるので掴まえにくい。

前線からチェックする役割の東慶悟は、守備の要点について次のように語った。
「掴まえに行くときはしっかり行って、相手に自由にさせない。ボールを持つと巧い選手が多いので。自由に動いてボールを触る、そこでリズムをつくらせないようプレッシャーをかけ、それができないときはしっかりブロックをつくって、最後は中をやらせないというところは、いつもやっているようにやっていかないといけない。
ガンバは流動的でポジションにかかわらずいろいろなところに顔を出す。そこを抑えていかないといけない。
ブロックをつくったときも、ボールに行けるときはしっかり行って。中はフォワードに大きい選手(長沢駿)がいるので、サイドから上げられるときに寄せにいく。自由にさせないで攻撃につなげるというところをやっていきたい」

篠田監督も「手堅くとは最初からは思っていないけど、そうなるのか、撃ち合いになるのかはやってみないとわからないです。それはゲームが始まって選手たちが判断できるか」と言葉を揃えた。そのとおり、

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