大久保嘉人に見る、ベテランの味わい方(J論)

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【無料記事/J3開幕記念第2弾】さあ来いカターレ富山! ストロングヘッダー山田将之準備完了(2017/03/11)

最終ラインで安定した壁となる山田将之。

8日の練習試合で久保建英をマークする山田。

あす3月12日、明治安田生命J3リーグがいよいよ開幕する。遠征でのJ1アウエーゲーム、J3ホームゲーム、ルヴァンカップホームゲーム……とつづく日程もあり、J3に関しては、あまりオーバーエイジ(OA)の助力は得られなさそうだ。
そうなると、期待できるのは23歳以下の選手たちだ。平岡翼や佐々木渉など離脱している選手もいてFC東京U-18の選手が補填することにはなるが、まずはトップの若手がFC東京U-23を勝たせるべく奮闘しないといけない。

23歳以下のメンバーを見渡すと、やはり大卒新人の山田将之が頼りになりそうだ。8日の練習試合では、ひとり跳ね返し役に徹し、ハイボールのことごとくに競り合っていた。頭で跳ね返したあとのボールが稀にミスになることはあっても、落下点に入る、競う、勝つということに関しては多くの場面で優っていた。しかし、失点に悔いが残る。
「自分がいちばん得意としているプレーですし、チームに求められていることでもあるので、まずはあの特長を出すのが(試合に臨むうえでの)大前提だと思っています。なおかつ無失点で終えられれば、ぼくの役目としてはよかったんですけど、2失点してしまった」

センターバックの立場では反省が必要だろう。ただ、PK、そして久保建英のゴールで2点を失いはしたものの、試合全体としてはトップチーム同様のがまん強い守備を志向し、失点場面以外では有効なチャンスをそれほど多くはつくらせなかった。
「試合前も監督から、即席のチームですけど、球際など、まずは当たり前の部分一人ひとりがやろうという話があって、ユースの選手も多いですけど、戦う意思を表明できていましたし、前半は自分たちが支配できていたので、そこで点を奪えれば気持ち的には楽になる面もあったと思います。後半は相手もメンバーを全員入れ替えてきて、そのときに自分たちはあまり継続できていなかった。そこはぼくが最年長者であり、一人ひとりにもっとコーチングの声をかけられれば、もう少しちがっていたのかな、と。締まってはいたんですけど、結果にむすつかなかった」

一定の手応えを認めながらも、やはり反省の声がついて出る。それは責任を自覚しているからだ。12日のJ3第1節vs.カターレ富山戦でも、山田はおそらく多くの年下に囲まれ、責任ある立場になる。練習試合の経験は、舞台となる江東区夢の島競技場で活かされるはずだ。
「ディフェンスとしては無失点で終えることが、まずいちばん。開幕戦ということで堅い試合になると思うんですけど、そこは自分が声をかけることができて、周りに気をつかえるように、やりやすい環境を率先して整えることが必要ですし、攻撃面では小川諒也というすばらしいキッカーがいて周りもぼくに合わせてくれるということがコミュケーションとしてできているので、ぼく自身は点を獲り、なおかつ無失点で終えることができれば、最高ですけど。まずはいい準備をしてやっていきたいと思います」

J3で出場を重ねてパフォーマンスを向上させれば、J1のメンバーに入る可能性も高くなる。言い換えればJ1を現実的な目標と捉えてJ3に臨まなければ、せっかくの実戦経験が活かされない。自分の持ち味を活かしつつ、努力を継続していく姿勢を、山田は示している。
「与えられた場でやるしかないと思っています。J1は長い眼で見て、チームがどこかでつまずく、流れに乗れない時期が絶対に来ると思うんです。そのときに自分が助けとなれるよに、セットプレーの得点もそうですし、手助けをしていきたい」

攻守に頭で勝つ“ストロングヘッダー”山田の力は、吉本一謙も「ヘディングはおれよりすごい」と認めている。夢の島の空中戦がいまから楽しみだ。

12日の夢の島も、落下点での勝負をことごとく制してくれることを期待したい。

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