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【有料記事/J1第3節第2報】苦い良薬にも明るいスマイル。希望を感じさせる太田宏介の前向きな姿勢(2017/03/13)

率直なところ、3月11日のガンバ大阪は、とてもいいプレーをしていた。観ていておもしろく、強さを感じさせる内容だった。そのガンバにFC東京が実力で劣り、敗れたこと自体は承服するしかないのかもしれない。ただ、もう少し抵抗できたのではないかという疑念は残る。自分たちのミスや拙いプレーで相手を優位に立たせたとすれば、もったいないかぎりだ。

「もうシンプルに、ウチよりガンバのほうがよかったし、強かったし。守備のスイッチだったりとか、勢いも向こうのほうがあった。ガンバにはすべてに於いて負けていたなという印象です。自分たちはもっと、奪ってからのパスを大事にしていかないと。せっかく奪ったのに失ってという展開があまりにも多いので。ああやって主導権握られちゃうなぁ、という印象ですね」

ガンバは東京のやりたいサッカーをより高い水準で実現してきた。言い換えれば方向性は似ているわけで、ガンバのように東京がボールを奪った瞬間ももちろんある。しかしそのボールを大事にできなかった。攻め急いでいるようでも、ボールを持ってから慌てているようでもあったし、雑になってしまっているようでもあった。それは第1報でお伝えした徳永悠平の言葉にもあったように、ガンバのプレッシングがよかったなのかもしれないが……ここはすなおに反省するべきところだろう。

第1節と第2節に比べ、各ポジションの選手が少しずつ歩み寄り、いろいろな場所に顔を出し、いろいろな人間を使おうと工夫が見られた第3節。1トップの大久保嘉人も中盤に下がってきてゲームメイクに勤しんでいたが、結果に結びつかなかった。未完成ながらより攻撃的にプレーしようとして裏目に出たにしても、こうしたトライは継続していきたいところだろう。
それはそれとして、いまできることをやりつづける必要もある。
太田は言う。
「左サイドに関してはいまのチームでおれが高い位置をとるのは難しいですね。前に入る選手がたとえば(永井)謙佑であれば、

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