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【有料記事/J3第1節第2報】声で鼓舞する山田将之「応援されている以上、負けていても勝っていても、戦う姿勢を最後まで示さないといけない」仲間を気遣う岡庭愁人「U-18としてもU-23としても、連携をとりながら高めていきたい」(2017/03/13)

試合前、23歳以下メンバーの小川諒也、鈴木喜丈と話し合いながらウオーミングアップを終えて控室へと引き上げる山田将之。

新しいチームを確かめる楽しみが、3月12日の夢の島にはあった。トップチームが前日の夜に大阪でJ1第3節に臨み、そのチームが次週ミッドウイークに控えるルヴァンカップのために備えなければいけないという日程の都合上、そして平岡翼など数名の離脱者がいることで、最少の人数しかトップの人数を割けない事情があり、FC東京U-23は28歳のネイサン バーンズを除くと、若い選手だらけになってしまった。

誰がまとめるのか。この日、キャプテンマークはネイサン バーンズが巻いたが、言葉がちがい、前線の選手ということもあって、後方のポジションのようには声を出せない。必然的に残る23歳以下の選手のなかで最年長の山田将之が浮かび上がる。山田は右のセンターバックで、昨年で言えば吉本一謙のような存在感を発揮した。

ウオーミングアップ中、笑顔の山田。

昨シーズンは特別指定の大学生として“スポット参戦”。ゲスト、または助っ人のような身分で、先発しても途中で交替していた。
しかしトップチームに正式加入した今シーズンは立場がちがう。中村忠監督は「きょうはうしろにトップチームの選手が多かったので、まずはきっちりとうしろが(失点)ゼロで抑えながら……」とゲームプランを説いた。つまり、山田は先発フル出場で無失点に抑えることが当然のセンターバックだと期待されているのだ。その重みがもたらす自覚は、同じディフェンスラインに入った小川諒也、柳貴博にも感じられた。

だからこそ、ボールウオッチャーになってしまった2失点めの対応はまずかった。クロスがよすぎて誰がディフェンダーであっても対処が難しい場面ではあったが、容易にゴールを割らせてしまった点はいただけない。
山田は真摯に反省した。
「1失点めなどはこういうセットプレーで誰がどこに入るとか、

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