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【有料記事】Preview◆ルヴァンカップに於ける変化を取り込み、進歩した姿で多摩川クラシコに臨めるか? 篠田善之監督、林彰洋、大久保嘉人(2017/03/17)

まだ90分フルタイム出場は難しいが、時間を限定すれば先日のルヴァンカップのように高いパフォーマンスを発揮できるというピーター ウタカ。

いよいよあす3月18日、味の素スタジアムで「第29回多摩川クラシコ」J1第4節が開催される。前節で足首を負傷した河野広貴は復帰までに2~3週間を要すると見られ、サイドハーフの1枠を誰が担うのかが焦点になりそうだ。
ただし、ピーター ウタカが先発する可能性は低い。篠田善之監督は「90分を何カ月もやっていないので無理だと思います。出そうと思えば出せますけど、止まる時間が長くなるんじゃないかと」と説明。連続した動きを何度も実行する体力に難があるが、20分から30分くらいの稼働時間であれば、ルヴァンカップ第1節で披露した水準のプレーが可能であると言い、スーパーサブ的な登場をするのではないだろうか。
ピーター ウタカの活躍は想定内だったと篠田監督は言う。
「PKもそうですし、ファーストタッチで当てて出していくプレーもそう。彼のクオリティの高さはトレーニングで見れていたので(驚きはなかった)。U-20日本代表候補と練習試合をやったときに35分出ましたけど、そのときのファーストタッチは別格でした。周りもそれはわかっていることです」
誰とでもいい連携を実現できそうなピーター ウタカは大久保嘉人の能力も活かせるかもしれない。大久保は「ウタカはボールを真ん中で受けられるし、気が利いている。コンビネーションでやろうとするというか、近くにいてくれるからやりやすくて助かります」と、期待を寄せている。

その周りを活かし、自らも輝けるウタカが、おおいに活躍したルヴァンカップは、直近のJ1第3節から8人を入れ替えたメンバーでキックオフを迎えた。篠田監督が日頃のトレーニングに取り組む姿勢や具体的なパフォーマンスを評価し、実戦で確かめてみたいという気持ちもあっての思い切った“テスト”だったようだが、内容も結果もよかったことから、その8人のうちの誰かが、この多摩川クラシコで先発メンバー入りを果たすことも考えられる。
特に2ゴールをマークした阿部拓馬や中島翔哉がどうなるか、気になるところだ。篠田監督は、ルヴァンカップから中二日の試合であっても、場合によっては起用する旨を明言している。
「本人のコンディション、疲れ具合と相談しながら。そのなかでも使いたい選手は使いますので。いままでも中二日でやってきていないわけではないので、問題なく、しっかり選びたいと思いま。J3(第1節、12日)に出た選手でも中二日でルヴァンカップ(15日)をやっています。今度は同日(18日)にJ3もありますけど、それはそれで、まずはしっかりJ1に入ってこられるような選手を選んでやっていきたいと思っています」

河野の故障とルヴァンカップメンバーの活躍により、先発に若干の変化が見込まれるだけではない。ルヴァンカップで見せた前に前にとゴールに向かう姿勢が、これまで重心がうしろに寄っていた東京の戦い方に影響を与えるかもしれない。
ここまで無得点の大久保嘉人は

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