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【無料記事/J2第5節】野澤英之、FC岐阜で初出場!(2017/03/25)

3月25日、FC東京からFC岐阜に期限付き移籍中の野澤英之が、味の素スタジアムで開催されたJ2第5節vs.東京ヴェルディ戦に後半23分から途中出場、岐阜およびJ2での初出場を果たした。これで野澤はJ1、J2、J3と、Jリーグすべてのディヴィジョンを経験したことになる。

試合後の共同記者会見で岐阜の大木武監督に野澤の役割を訊ねると、「(後半の岐阜にミスが多く)ボールが持てなくなってきた。かんたんに渡してしまうところがあったので、落ち着かせるつもりで彼を入れました」。
4-3-3のアンカーの前の左インサイドハーフに入った野澤は味方の中間にポジションをとり、パスを受けてははたくなどして“中継ぎ”の役割に徹しつづけた。
大木監督は「落ち着いたと思います。ただ、入れる前に1点を獲られてしまいましたので」とも。
野澤がピッチサイドで準備しているときに岐阜は失点、結局この1点差を跳ね返せず、1-0で敗れている。このような接戦の勝敗を逆転させるには、今後、野澤の力も必要になってくるはず。岐阜での“デビュー戦”で披露した足許の技術、安定感に磨きをかけ、次節以降もメンバー入りをめざしてほしい。

以下に、試合後の野澤のコメントをお届けする。

◯野澤英之の談話

──まずは味スタに帰ってきた気持ちから聞かせてください。
野澤英之 そうですね、いつもと逆側のロッカーだったので、少し変な感じはしましたけど、やっぱりいいスタジアムだなと思い、ました。

──けがで一時、戦列を離れていましたね。
野澤英之 キャンプでけがをして、シーズン開幕前に練習できない状態が何週間かつづき、それでちょっとコンディションが落ちていたので、なかなかうまくいかない部分がありましたけど、(最近)やっと、そのけがをしたところを気にせずできるようになってきたので、ここからかなと思います。

──大木監督のサッカーはなじみやすいというか、理解しやすいものですか?
野澤英之 そうですね。こだわりの強い監督なので、そこをみんなが理解しながらできてきていると思いますけど、もっと突き詰めていかないといけないと思います。

──きょうはインサイドハーフでしたが、ふだんはどこのポジションでプレーしているのですか。
野澤英之 あのポジション(インサイドハーフ)か、その一列下、つまりアンカーか、いずれかを練習ではやっています。

──大木監督は「後半にミスが多かったので落ち着かせるために入れた」と言っていましたが。
野澤英之 そうですね、「ミスが多いのでそれを変えてほしい」と言われて入りました。

──もらってはたく、つないで廻していくプレーがほとんどだったのは、それが理由ですか?
野澤英之 まずはそうやって入ろうと思っていたんですけど、ちょうど入る直前に失点してしまったので、そのなかでも点を獲りにいかなきゃいけないという、難しさもありました。

──それは、意識を少し点を獲る方向にも向けないといけないという……。
野澤英之 そうですね。

──今後の目標は?
野澤英之 もっと長い時間プレーできるようにならないといけないと思いますし、早くスタメンで試合に出られるように練習からアピールしたいと思います。

──きょうはFC東京のファン、サポーターもやってきていました。東京を応援する人々に向けてひとこといただけますか。

野澤英之 岐阜に行っても気にかけてくれて、わざわざこうやって足を運んでいただいてとても感謝していますし、きょうもピッチに入ったときに声をかけてくれた方もいたので、すごくうれしかった。もっと活躍していい姿を見せられたらと思います。

──最後に、初めての試合で応援し、迎えてくれたFC岐阜のファン、サポーターに向けてのメッセージをお願いします。

野澤英之 けがをしたあとになかなかコンディションが戻らず、ここ(初出場)にたどり着くまでに長い時間がかかってしまいましたけれども、これからもっと自分のプレーを見てもらえるように、がんばっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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