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【有料記事】右サイド起用の東慶悟、変革のキープレーヤーになるか?(2017/04/05)

4月4日、5日は味の素スタジアム西競技場で練習をおこなったFC東京。

誕生日を迎えた室屋成が囲まれている傍らで、その室屋に前節、スーパーなクロスを送り得点のきっかけをつくった東慶悟が口を開いた。
「あの試合は、攻撃に関してはうまくいっていないというか、ノッキングしている場面が多かった。たぶんシノさん(篠田善之監督)も、ぼくが入ってスムーズになれるようにというイメージで投入したと思うし、ぼくも(もともと)そういうプレーヤーなので、潤滑油というか、リンクマンという役割をしっかり果たしたいというイメージでピッチに入りました」

FC東京がサガン鳥栖と引き分けたJ1第5節、東京の3得点はすべてセカンドハーフに記録されている。前半45分間は攻撃が“手詰まり”になっていた。

1日の試合終了後、共同記者会見に臨んだ篠田善之監督は東を投入し、修正を施した後半45分間の狙いについて、次のように語っている。
「サイドバックの室屋にボールが入ったときに、相手のインサイドハーフがスライドしてプレスにくるのですが、そこで前半は特に永井(謙佑)のところでノッキングしていた。相手サイドバックの吉田(豊)選手を引っ張る動きだったりで、ボランチの高橋(義希)選手のスライドが間に合わないあのスペースを、大久保(嘉人)もしくは阿部(拓馬)が使うというのをやろうとしました。しかし、前半それがうまくできなかった。もう少しディフェンスラインに仕掛けるところを永井選手には求めたかったんですが、それがうまくいかなかったので、東に交替しました。狙いとしてはもちろんそういったところから、スペースを自分たちで見つけてということをやりたかった。単純に判断が遅く、相手のプレスに苦しんだというか、自分たちのところで問題があったのかなと思います」

スペースを使う、仕掛ける、判断を速く。そこがポイントだったとすれば、右サイドハーフが永井から東に替わったことで、効果はあった。東はサイドに張ったままではなく、中に入るなどして流動性をもたせ、他の選手との中間に位置をとったり、距離を近づけたりして連動性を高めた。そしてスペースを衝いた。
阿部拓馬は言う。
「人数が絡んで攻めたほうが厚みが出るし、(東)慶悟もそういう特長を持っている。(ピーター ウタカが決めた1点めをアシストした場面は)慶悟が囮の動きをしてくれたので、

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