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【有料記事】ルヴァンカップGS第3節Preview◆この試合に関しては精神論とコミュニケーション。力を引き出しまとまるためにも、メンタルを整えて臨む(2017/04/25)

幸せいっぱいの吉本一謙は、もし山田将之が出場した場合は全力でサポートするつもりだと述べた(写真は4月24日のもの)。

もし出場した場合は必ず緊張することを見越し、大学で学んだメンタルトレーニング理論を応用して備える構えの山田将之(写真は4月24日のもの)。

日頃、J1リーグに先発出場する機会が少ない選手の割合が多くなるあす4月26日のルヴァンカップグループステージ第3節vs.ジュビロ磐田戦では、特に何かを付け加えるというよりも、いかにまとまれるか、既に身についている実力をどれだけ引き出せるかが、チーム力の値を高めるための要素になる。そしてその点について、指揮官も選手たちもよくわかっているようだ。

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センターバックの一角は吉本一謙になる可能性が高いが、加えて山田将之とのコンビになる可能性も残されている。そうなれば山田にとってはトップチームデビューとなる。緊張しないはずがないが、山田はそれを見越していた。
「前日はまちがいなく緊張すると思う。でも肝心なときに気持ちを発揮できるようにというトレーニングは大学で学んだ。自分は気持ちが弱いと感じていたので、授業以外でも特に個別に訊ねたりして独学も含めて。(デビュー戦でのひどい緊張は)誰もが通る路だと思うので、楽しみたい」

試合に向けた準備で重要なのはシミュレーションでありイメージづくりだ。机上で戦術を練ればそれをピッチで試して具体化し、実際の試合ではどうなるかというイメージづくりをする必要がある。
もちろん自分のポジションでやるべきプレーが決まっていれば、それをはっきりさせて味方に理解してもらうためにコミュニケーションをとらなければならないし、また過度の緊張でパフォーマンスが落ちそうであるなら、実戦で予想される悪い事態を想定して対処できるように答えを設定しておかなければならない。後者の準備をしようとしているのが山田なら、前者は左サイドバックで先発する可能性が浮上している柳貴博だ。
もし柳が先発したなら、先日のルヴァンカップGS第1節での途中出場よりも一歩進んで初先発となるが、柳はメンタルというよりも具体的なだんどりを固めてきていた。

「初めてで緊張すると思うんですけど、入りがしっかり大事なので。落ち着いて入れたらいいかたちでいけると思う」
「90分持つようにというよりは最初から飛ばしていく。チャレンジャーなのでどんどんチャレンジを積極的にやっていきたい」
「まずは守備から。絶対失点してはいけない。ディフェンダーなので」
「自分のクロスでアシストしてチームが勝てれば最高ですし、攻撃ではやりきることが大事。攻め上がったらクロスを上げる、カットインしてシュートを撃つ。えぐって左足でクロスもありますけど、カットインして右足でクロスもひとつ持っているので、積極的に狙っていきたい。右サイドとちがってカットインしてのドリブルから右足でシュートを撃つこともできるので積極的に狙っていきたい」

その具体的なイメージを持つ柳にしても、

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