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【有料記事】J1第11節Review◆遠さと速さ。守備が整わない状態でゴールを割られ、押しきられた敗戦(2017/05/17)

5月14日、味の素スタジアムでおこなわれたJ1第11節に於いて、FC東京は柏レイソルに1-2で敗れた。点差は1だが、1点は試合終了直前に返したもの。大半の時間は柏のペースで進められたと認めざるをえない。
ファーストハーフの45分間は林彰洋と中村航輔、両チームの守護神がいいプレーを見せた。前半11分に林がクリスティアーノのフリーキックをふっ飛ばせば、15分には中村が太田宏介のフリーキックを枠外に弾き、互いに譲らない局面がつづくのかとも思えたが、前半33分に手塚康平のスーパーなシュートで先制されると、柏の優勢が顕著になってくる。45分間での林の被シュートは9だった。セカンドハーフ立ち上がりのゴールをもったいないと形容することもできるが、全体的に柏に圧されていた試合で、勝敗そのものはフェアな結果だったのではないか。
最初の失点までの時間帯に関しては森重真人の「前半はそんなに悪くなかったと思います」との言葉はまちがっていないし、90分間で評するなら同じ森重の「相手はプレスをかけて窮屈にしてボールを奪おうとしていた。その術中で自分らがプレーをしてしまった。90分を通して、相手のペースで試合が進んでいったと思う」という言葉が正しく感じられる。
開幕から少しずつチームをまとめ、ガンバ大阪やコンサドーレ札幌に敗れ、問題を露呈する度に修正して順位を上げてきた東京が、あとから猛追してきた柏に追い抜かされたこと自体は衝撃的だが、柏が強く、東京にいくらかの甘さがあったのは事実。敗戦を冷静に見つめる必要がある。

2失点の内容が非常に興味深い。柏にとり、

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