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【有料記事/J1第13節第1報】髙萩洋次郎いわく「全体的にチームとしてあわてすぎ」。開始2分に先制の優位を保てなかった青赤軍団、痛恨の引き分け(2017/05/28)

◯かろうじて敗戦を免れた東京

5月28日、FC東京はホーム味の素スタジアムでJ1第13節を戦い、ヴァンフォーレ甲府と1-1で引き分けた。開始2分、太田宏介の右コーナーキックを髙萩洋次郎がヘディングで決めて先制したが、その後は引いて守る甲府を攻めあぐね、追加点を奪うことができない。すると前半44分、田邉草民のバックパスがセンターバックのあいだに入ってしまい、森重真人も丸山祐市も反応しきれないところを、すかさず甲府の堀米勇輝が奪い、ペナルティボックスへ。1対1に強い林彰洋が飛び出したもののシュートコースを制限するような対応ができない状況で、かわされ、がら空きとなったゴールに流し込まれた。ファーストハーフの45分間でただ一度の決定的なチャンスを活かした甲府が、ついに同点に追いついた。

その甲府がシュートを2本記録したのに対し、東京は得点につながった髙萩の1本のみ。修正が必要なセカンドハーフ、東京は阿部拓馬を投入。いち早く仕掛けて起点となり、相手を引きずりながら中に切れ込み味方を使い、連動した攻撃を引き出すが、この活性化した時間帯にピーター ウタカがシュートを枠に収めることができない。後半18分の髙萩のシュートは相手ゴールキーパー岡大生の正面を衝き、太田宏介のフリーキックに合わせた後半25分の森重のヘディングシュートは枠を外れる。後半39分の田邉のシュート、後半44分の中島翔哉の直接フリーキックも枠の外。決定機を逸しつづけた東京は、試合終了間際にはカウンターから甲府のウイルソンに独走され、失点の危機を迎える。この1対1の場面は林が防いで事なきを得るが、2点めを獲れず引き分けに終わった。
試合が残り30分となってからも東京には勝ち越そうという覇気が感じられず、最後のピンチを考えれば、敗戦を回避したことを幸運に思わなければいけない内容だった。
ACL出場4チームの試合が7月に開催されることもあるが、順位が下のチームからの突き上げはなく、不幸中の幸いというべきか、東京は暫定6位に浮上。しかしこの順位表を額面どおりに受け取ることができない、ブーイングも納得の厳しい試合だった。

◯なぜ1-0のリードを活かさなかったのか

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