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【有料記事/J1第13節第2報】コメント◆東慶悟、田邉草民、森重真人、髙萩洋次郎(2017/05/29)

選手のコメントを通して読むと、チャンスはあり、崩すことはできているが、最後に決められないことに個人として技術的な問題がある、そういう意識が支配的であるようだ。
ただ、もうひとつ気になるのは、田邉が「相手が圧力をかけてきたときに、ちょっと下がってしまっていた」と言っていたこと。これはリーグ戦で柏レイソルに敗れたときにも指摘されていたことだ。
試合後の共同記者会見で、ファーストハーフの45分間、東京が停滞した原因を問われた篠田善之監督はこう答えた。
「前向きではなく、うしろを向いたプレーが多く、それによって甲府の最初のプレスを感じてしまって、また下げてしまう。最近そういうことが多いのですが、たとえば室屋(成)に入ったときの準備と、前でプレーをする永井(謙佑)との関係がよくなく、前線の選手は一度の動きしかしていないし、出てこないときに2度めの動き直しが少なかった。それによって単発で狙いやすいようなボールの動かし方をして、奪われてから今度は相手が握る時間が前半は長かったんですが、(守備になると)アプローチに行くタイミングがズレていて下がるしかなくなった。そこから前線の選手も下がって守備をすることで今度は前にもいけない、そういう悪循環が目立ったんじゃないかと感じています」
おそらく東の言う「“元気がある”サッカーができなかった」は、これと重なる。セカンドハーフは途中出場の阿部拓馬によって前線に動きが出て好循環となり、改善されたが、停滞を打破したらしたで、今度はフィニッシュの精度を欠いた――という試合だった。
課題は決定機だけではない。

◯東慶悟の談話

もっとアグレッシヴにやらないといけないなと感じました。攻撃に関してもそうだし、守備に関しても、かんたんな言葉で言えば“元気がある”サッカーができなかったという。シノさん(篠田善之監督)が掲げているサッカー、ハードワークしてアグレッシヴに守備も攻撃も、というところを去年から始めて、でもきょうの試合を見ればそんなシーンはほとんどなかったと思う。そこは改善しないと。引き分けとか勝ちとか負けとかいう以前の前に、自分たちが何をするかを考えないといけない試合だったと思います。

いま失点すると、チームとしても“落ちてしまう”ことが多い。

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