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【有料記事】J1第14節Preview◆守護神・林も念入りな再調整。ルヴァンカップの反省を経て立ち返るべきところを整理した東京、いざ日本平へ~林彰洋、田邉草民、橋本拳人、室屋成(2017/06/04)

本日6月4日、FC東京はIAIスタジアム日本平でJ1第14節に臨み、清水エスパルスと対戦する。5月31日のルヴァンカップグループステージ最終節では先制しながら逆転で敗れ、グループ1位突破を逃した東京が、その借りを返すことはできるのか。

清水に敗れた次の日から「頭の中を整理した」と、篠田善之監督は言う。
「(ルヴァンカップのAグループを)1位で通過できる可能性がすごく高かったけれどもそれができなかったことで、ふがいない気持ちでいっぱい。切り換えてやることがまずいちばん大事だし、同じ相手に借りを返すべくもう一度頭の中を整理してやろうと、そういう取り組みをしました。
たとえばいままでの得点と失点を全部見直すと、いいゲームはしっかり守備ができているし、ポジティヴな失点はないにしても、失点の仕方と時間帯は最近ほんとうによくない。終了間際に失点する、リードしているのに追いつかれる、というかたちでゲームを苦しくしているので、立ち返るべきところがなんなのかもう一度チームで整理して、この前の清水の映像を観て伝えました。
個人のところは、いまいろんな選手と話をしていて、ああしようこうしようと言っているので、一人ひとり、また各ポジションごとに、整理できていると思います」

改善しようという姿勢がわかりやすかったのは林彰洋。2日金曜日、全体練習が終わったあとも、ジョアン ミレッGKコーチと長い時間話しながら“再調整”に取り組んでいた。このところ連戦で対策と回復以外の練習ができる機会がほとんどなく、やろうとしてもできなかったことを、午前10時からのスタートで時間に余裕があった2日に実施したのだった。
「やるべきことは多いのですが、特にからだを正確に動かせないと感じていた。(ことし意識して取り組んでいる)やらなければいけないからだの動きというより、以前にやっていた慣れ親しんだ動きに戻っていってしまう。好調時に行けていた、行けていなければいけないボールに遅れてしまうようになっていた」
楽器に調律が必要であるように、プレーしようとする像に合わせてチューニングをしていかないと、もともとの癖で正しいプレーからずれていってしまうのだろう。
ディフェンスがよくないと感じる兆候はあるのか――と訊ねると、林は次のように答えた。
「やっぱりディフェンスとぼくのところとのあいだが空いている状況で、後手にまわった守備が多くなりましたね。それが一歩まちがえれば失点という場面を多くつくるきっかけだと思いますし、

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