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【有料記事】J1第18節Preview◆まず渾身の力で守るべし。初心を貫徹して首位鹿島を相手に僅差の勝利を狙え~吉本一謙、橋本拳人、永井謙佑、東慶悟、篠田善之監督(2017/07/07)

FC東京は7月8日、J1首位の鹿島アントラーズをホーム味の素スタジアムに迎えてJ1第18節を戦う。今シーズンの開幕戦では東京が勝利を挙げたが、あれから鹿島は監督交替を経て上昇気流に乗っている。対する東京は下降線。対照的な状況だが、ここで負けるわけにはいかない。
橋本拳人は「鹿島はいまノっているチーム。押し込まれる時間はある。そこでどれだけ耐えてカウンターを撃てるかがキーになる。守るとなったら全員で『ここが耐えるとき』と意識して守らないといけない。前に入ったら多く人数をかけて攻めたい。その判断を全員が合わせられればいい戦いになると思う」と語った。東京が勝つための戦い方はこの言葉に集約されている。そしてそれを実践するためには、中断期間明けに問題となってきた守備についての見直しが必要だ。
今週四日間の取り組みについて篠田善之監督に訊ねると、この点の修正を含む答えが返ってきた。
「味スタも使わせてもらい、芝の確認も含めて準備ができた。今週は(移動のため)完全なオフがなかったんですけれども、そんななかでもコンディションを整えてトップに持っていけるようにしました。あとは前線のふたりが守備に行くタイミングとうしろの行かせるタイミングとうしろが出ていくタイミング。これらが今度の試合ではとても重要になってくる。そのずれから押し込まれる時間が長く、なかなかボールを奪いに行けないことがあったので、そこだけははっきりさせました」

森重真人不在のいま、ディフェンスラインの要諦は吉本一謙に訊ねるのが妥当だろう。課題となっているクロス対応について吉本は次のように語った。
「まずクロスを上げさせないこと。それから上げさせたあとちゃんと守るのがうしろの選手の責任だと思うので、それを責任感をもってやらないといけない。このあいだ(vs.セレッソ大阪戦)もクロスから失点しているので、最初に誰がどうつくかはっきりするのも大事ですけど、そこからは個々人が責任を持たないと。チームとして守っていても最後は個人になるわけだから、プロとしてそういうところにこだわらないといけない。今週はそれぞれが責任感をもってやろうという話をしました」
どこでボールを獲っていいかわからず嵌められない状態から、引いて人数が揃っていても攻め込まれるようだと守りようがない。前でボールを奪えないときに引いて守ることは難しいのだろうか。
「いや、それをもうちょっとはっきりしようと。全部は(前からプレッシャーをかけには)行けないので。このあいだの前半はボールを保たれてもどこにも入れさせないという守備ができたと思う。それをつづけるのと『行く/行かない』をはっきりする。全員が前を向いているときは、

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