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【有料記事】ドイツ遠征マッチレポート/7月18日 vs. FCアウクスブルク戦+こぼれ話 text by 藤原夕(2017/07/19)

ミックスゾーンでジョアン ミレッGKコーチに迫る子ども(撮影/藤原夕。以下すべて藤原氏提供)。

林彰洋と宇佐美貴史。

おいしそう!

日本からやってきたFC東京のファン、サポーターたちの姿も。

7月18日に開催された『2017 FC東京ドイツ遠征 presented by DMM.com』第1戦、vs.FCアウクスブルク戦を、ライターの藤原夕氏が渾身のレポート! 藤原氏ご自身が肌身で感じた現地のこぼれ話もあります。

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篠田善之監督は、今回の遠征について「このような(ブンデスリーガの)チームと対戦できる機会はそうそうない。一昨年のフランクフルト遠征も収穫は多く、得難い経験になった。ただ、1試合では少し物足りないという気持ちもあり、今回の遠征ではクラブが試合増に努めてくれた。その分、スケジュールは過酷になったが、タイトな日程、アウェイの環境のもとでもそれぞれの良さを発揮し、成長の糧にしたい」とコメント。上積みを狙い、初戦に臨んだ。
また、リーグ後半戦に向けて攻撃のテコ入れを図るために、ひとつのキーワードが「縦に早い攻撃」だと篠田監督は続けた。同時に中盤に厚みを増し、ワイドに起点を作る狙いもあり、3バックのシステムも「ひとつの形、オプションとしても確立させたい」ものであると明かした。

取材に応じる篠田善之監督。

選手入場。

集合写真。心なしか、ドイツに出かけて気分一新、表情もすっきりした感じが!?

ピーター ウタカにサインをせがむドイツの子どもたち。

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日中は気温が30度を超えた18日。
湿度の少ない分、19時になっても陽差しはキツく感じられる中で、キックオフを迎えた。

前半の東京は永井謙佑を最前線に、トップ下にピーター ウタカを配し、両サイドに河野広貴と東慶悟という攻撃陣。ダブルボランチを髙萩洋次郎と橋本拳人が組む4-4-2でスタートした。
アウクスブルクも同様の4-4-2。
ク ジャチョル(韓国)が2トップの一角を占め、宇佐美貴史は左MFにて先発した。

東京は開始直後からスピードとパワーで上回るアウクスブルクに押し込まれた。
永井は試合後「プレスのかけどころ、行くべきところが中途半端になり、前からボールを奪えなかった」と省みたが、その言葉が示すように、守備に追われる時間が続く。

攻撃に転じた時は前線の永井のスピードを活かそうとしたが、「ボールを回す位置が低すぎ、ゴール前に人数をかけられず、単発に終わることが多かった」(永井)。

唯一の見せ場は29分、全体を押し上げ、相手陣内でボールを回し、髙萩の縦パスを東が落として橋本が右に展開。自らはゴール前に突進する。
オーバーラップした徳永悠平のクロスはクリアされたが、セカンドボールを左サイドで拾い、中央の永井がスルーパス。これをエリアで受けた橋本が反転してシュートを放った。
だが枠を捉えることはできず、45分をとおしてシュートはこの1本のみ。

それでも吉本一謙は「自分たちが上手くいかないときにでも我慢強く戦い、崩れず、無失点に抑えたことは良かった所のひとつ」とも言い、手応えを感じた様子だった。

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日が落ち始め、気温も25度まで下がった後半、両チームは共にメンバーを総入れ替えした。

東京はシステムも3-1-4-2に変更。
DFラインはチャン ヒョンスを中央に、右に岡崎慎、左に山田将之という列び。
鈴木喜丈をワンボランチに配した布陣は、急造でもあり、不安定さを垣間見せる場面も。
51分には、アウクスブルクの前線へのフィードを岡崎がクリアしたが、このこぼれを奪われて一気に左サイドに進入され、ミヒャエル グレゴリッチュに先制ゴールを許した。

それでも2トップの前田遼一、中島翔哉が積極的にプレスをかけ、

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