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【前半無料!有料記事】ここまで4試合1失点の廣末陸、ギラヴァンツ迎撃に向け準備万端「非常に厳しい一戦。ここで自分に何ができるかが重要になってくる」(2017/07/21)

ここまで4試合に出場して1失点。安定感が光る廣末陸。

つい「その熱い拳で相手の攻撃を跳ね返してくれ!」というキャプションをつけたくなるパンチングの瞬間だが、じつはアクシデント時の対応力養成を目的としたトレーニングの一環。

柳貴博と波多野豪がU-23アジア選手権予選に招集されているうえ、ドイツ遠征組がどの程度J3のピッチに立てるかわからない今週末、小平でトレーニングに励んでいた廣末陸の先発出場が濃厚になってきた。
中国遠征のBチームとクラブユース出場のAチームに分かれるFC東京U-18は全員が揃う最後の日である20日、全体練習に取り組みつつ、トップチームのコートにも2種登録選手を送った。ユースの選手に梶山陽平、米本拓司、リッピ ヴェローゾ、ジャキット、そして廣末が加わり、最後はフィールド6対6+キーパーのハーフコートゲーム。
このなかの何人がFC東京U-23としてJ2第18節vs.ギラヴァンツ北九州戦に出場することになるかはわからないが、できるだけの準備をしておこうという狙いだった。
いずれにしろ若いチームで北九州を迎え撃つことは必至の状況で、頼りになるのはやはり廣末だ。3人のゴールキーパーが出場機会を分け合う今シーズンのJ3で、4試合1失点の結果が光る。それだけではない。4試合ともディフェンスラインの構成が同じ試合はひとつとしてなかったが、山田将之、小川諒也、柳貴博、岡崎慎、坂口祥尉、岡庭愁人、長谷川光基、どの選手と守っても同様の結果を残している。誰々と組まなければだめというような得意不得意がないことは、安定感のある印象にもつながっている。
チームを牽引する守護神として期待がかかる廣末を直撃した。考える力とその裏付けのある勇気が、FC東京U-23を後押しする。

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――ここまでJ3リーグ4試合に出場して1失点。戦績も2勝1敗1分です。この結果はご自身の力を示す指標になると実感していますか?
廣末陸 常日頃からゼロに抑えるためにいい準備をしています。またゼロに抑える自信もあった。自分が想定していたとおりの結果だと思っているんですけど、ただ次の試合は、なかなか出場できる選手を確保するのも難しいなかで、非常に厳しい一戦になると思います。ここで自分に何ができるか、それが重要になってくると思っています。

――ユースの選手も多くなるかもしれないですし、青森山田高校のときのように精神的な支柱としての活躍が求められるのでは?
廣末陸 ユースの子が来ているかいないかにかかわらず、チームを引っ張ることはゴールキーパーにとって非常に大事なところです。ただ意識として、いつも以上にチームを引っ張れるようにできたらいいと思っています。

――廣末選手はU-23で試合に出ているディフェンダーのほとんどと組んでゴールを守り、結果を残しています。ご自身の対応力についてはどう感じていますか。
廣末陸 プレーするひとが替わってもやることは変わらない。ディフェンスと連携してゼロに抑えられれば自分たちの仕事はまっとうできると思うので、シュートを撃たせない、“寄せる”コーチングであったり、マークの確認であったり、そういうところを自分がわかりやすく伝えられれば、誰が出ても同じ結果を残すことができると思います。

――U-23やU-18の選手は走る、押し上げる、切り換えるというところは比較的素直にやってくれると思いますし、流動性とか機動力もある。やりやすいフィールドプレーヤーたちではあるのでしょうか?
廣末陸 そうですね、ぼくの特長のひとつにキックがあるんですけど、

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