【無料記事】ちょっとひと息◆アジアづいてるFC東京、欢迎香港媒体(2017/07/28)
オーストラリア代表のネイサン バーンズは契約満了後サンフレッチェ広島に移籍してしまったものの、韓国籍のチャン ヒョンスとタイ国籍のジャキットを獲得してますますアジアの香りが強く漂うFC東京。カンボジアのクラブチームでプレーした経験のある伴和曉通訳に情報を授けられた柳貴博と波多野豪がU-23アジア選手権予選に出場したり、FC東京U-18Bチームが中国に遠征したりと、アジアとの接点は増加する傾向にある。さらには、ナイジェリア出身のピーター ウタカとブラジル出身のリッピ ヴェローゾが所属し、海外移籍経験のある日本人選手も多く所属するなど、国際色豊かになってきている感がある。
このタイミングで、香港の新聞3社がJリーグの合同取材ツアーを実施。7月28日に小平グランドを訪れた。
ルーカス ポドルスキ加入で話題のヴィッセル神戸に始まり、鹿島アントラーズ、柏レイソルの練習を取材。あす29日はJ1第19節神戸vs.大宮、30日には東京vs.新潟を取材するという。
もともと2年に一度くらいの頻度でJリーグ取材ツアーを実施していて、本来は開幕前におこなうことが多いが、今回はポドルスキで盛り上がるJを観ようと企画されたものだと、通訳氏の弁。
欧州サッカーに加えて日本サッカーも興味の対象になっている香港では、各Jクラブの主力選手の名前が知られているくらいの認知度があり、J1上位チームの試合も毎節中継されている。この日の小平でも篠田善之監督のほか、髙萩洋次郎など何人かの高名な選手が取材に応じていた。
大久保嘉人やピーター ウタカの大型補強は香港でも話題になっているようで「ふたりが入ったことによる化学反応は起きているのか?」という質問もあった。これに対し、篠田監督の答えは「彼らの実績と高い技術はわれわれにはなかったもの。トレーニングに取り組む姿勢には見習うべき点がたくさんあり、特に若い選手にとっていい影響を与えていると思う」。また海外移籍を経験しているプレーヤーについては「髙萩洋次郎はFCソウルでもプレーを経験して技術の高さは知っていた。海外で仕事をすることは難しく、そういう重要な経験をチームに落とし込んでほしいと伝えて獲得しました」と説明した。
もちろんジャキットの加入も気になるところ。日本で同年代の選手たちとプレーする機会を与えたいというクラブの方針に篠田監督も賛同し、今回の加入が決まった旨が語られた。
香港のサッカー記者はかなり東京の動向を把握していると見えて、人事についてだけでなく、不振からの脱却をどう果たそうとしているのかと、鋭い問いを飛ばす場面も。こういった問いの一つひとつに、監督も選手も誠実に対応していた。
各Jクラブでの取材内容は毎日、翌日の新聞に掲載されている。アジアのサッカーファンにアピールするべく、貴重な機会となったようだ。
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◆書評
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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
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「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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