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【有料記事】J1第19節Preview<2>受け渡しとラインコントロールに象徴されるチームワークの必要性~髙萩洋次郎、太田宏介、吉本一謙、林彰洋(2017/07/29)

3-1-4-2を採用する場合、3バックの中央で出場する可能性がある吉本一謙。

やはり問題は守備だろう。ルヴァンカップvs.広島戦で言えば、室屋成が決勝ゴールをマークしたその直前に、ペナルティボックスへと入り込まれ相手に決定的な場面をつくられている。
橋本拳人が「課題は押し込まれたときにどこでボールを獲るのか、獲ったあとでマイボールにするのかそのままカウンターで行ききるのかというところの判断。うしろに引いているときに何度か危ない場所に侵入されてしまったことがあったので、そういうところを修正してきたい」と言うのも、前述の場面をはじめ、相手にボールを保たせている時間帯にあったピンチを指してのことだ。
前からプレッシャーをかけて相手を押し込み相手陣内でのハーフコートゲームに持ち込んでいれば危険はかなり遠ざかるが、90分間のすべてをそれで押し通すのは容易ではない。
髙萩洋次郎は「自分たちがボールを保持して動かす時間がもっとあってもいいと思う」と言っている。そのようにして時間を費やすことに加え、やはりバランスをとりながら後方に引くときの守り方の細部を詰めていかなくてはならない。

ルヴァンカップに於ける前線からの守備を評価しながらも、吉本一謙は「あとはもうちょっとバランスをとること」と指摘した。
「3枚のうちのひとりが喰いついたときにウラに走り込まれる場面を、もっとバランスよく守れるようにということは、監督からも言われています。まだ始めたばかりでここからもっとよくなっていくと思う。合わせていきたい。
(対処法は)ボールの状況によってもちがう。ひとりが喰いついたらついていくのも大事ですし、喰いつかないでスペースを空けないようにするのも大事で、相手になるボールホルダーやその選手を自分たちのうちの誰が見るかにによっても変わるから、いま行かないで、いま行っていいよと、声で責任の所在をはっきりさせるべき。行ったからには自分がしっかり責任をもってついていかないといけない。すぐに改善できるところもあると思うので、声に出して話し合っていきたい」

vs.新潟戦に向けた林彰洋のコメントは、フルパワーでプレッシャーをかけるときと、比較的低出力で体力減の割合をセーブしながら相手にボールを保持させ、あるいは相手の攻撃を遅らせるときとの使い分けをいかに滑らかにしていくかという点に集約されていた。
「90分間前からガンガン、というのは理想ではあるんですけど、

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