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【有料記事】ルヴァンカップ準々決勝第1戦Preview◆積極的な守備で川崎の攻撃を封じられるか? 篠田善之監督、橋本拳人、柳貴博、小川諒也(2017/08/28)

FC東京は明後日の8月30日、等々力陸上競技場でルヴァンカップノックアウトステージ準々決勝第1戦に臨み、川崎フロンターレと対戦する。中二日の川崎に対して東京は中三日と休養期間が1日多いが、篠田善之監督は「川崎は巧く、強いチーム。技術が高い選手が揃っていて、誰が出ても川崎は川崎のゲームをしてくる。連戦でコンディションが苦しいという問題があるかもしれないけれど、それは彼らには関係ない」と、さほど優位性は得られないだろうとの見方を示した。

「失点はしたくない。ボールは向こう側に行く時間が長いのかもしれないけれども、ワンツーの対応など、目線を変えられたときこそ空いたスペースをしっかり埋められるようにしたい。いまは耐える時間帯に失点してゲームを落としているので、もう一度チームとしてしっかり。もちろん守備のことだけでなく、奪ってからすばやく攻めるなど、いま取り組んでいることを試合で出せたらいいと思います」

代表招集で髙萩洋次郎とチャン ヒョンスが不在。さらにけが人と移籍で層が薄くなっている状況で、連戦でコンディションがよくない選手が休みか控えにまわるとなると、メンバー入りできる選手はかぎられてくる。しかしそれでも試合当日にどの11人がピッチに立っているのかは非常に予想しにくい。
3バックに吉本一謙が加わることはほぼ確実だと思われるが、体力的な問題でさらにあとひとりがvs.マリノス戦から替わるのか否か。
懸案はアンカーのポジションだ。米本拓司はJ1、梶山陽平はJ3にそれぞれ出場していて連戦となる。スタミナ、脚への負担はともに気にかかるところだ。ポジション慣れという点では梶山にやや分がある。彼の場合J3第20節vs.Y.S.C.C.横浜戦ではアンカーでプレーし、予行演習になっていた。対して米本はインサイドハーフ。練習で度々アンカーに入っているとはいえ、試す時間が少ない点は気にかかる。あるいは第三の選手がそこを担うのか。
両ウイングバックと2トップ、ゴールキーパーは選択の幅が広い。21歳以下枠を考えると柳貴博と小川諒也のいずれかが先発入りする可能性がある。柳の場合はウイングバックだけでなく3バックの両端でもプレーでき、重宝する存在となるだろう。

篠田監督はJ3前節での梶山の起用について次のように説明した。
「ここまでサブには入っていましたが練習試合を組めず、なかなかゲームをする機会がないので、とにかく久しぶりにゲームをやらせようと。(ルヴァンカップに)出る、出ないは別として、彼個人のパフォーマンスを高めるためにもゲームが必要だったのでJ3に行かせました」
本来ある資質だけを問えばアンカーへの適性はあり、ボールをつなぐ部分に関しては期待できるものの、トレーニングでできていることが試合でできるかは別の話。コンディションの問題もある。10番が実際に登場するかどうかは不透明だ。

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川崎に勝つには、篠田監督が言うように、まずいい守備をする必要がある。しかし3-1-4-2を採用し始めた頃にできていた前からプレッシャーをかけてボールを奪い、ショートカウンターに持ち込み攻めきる勢いが、現在は失われている。このままでは守りきれない。
橋本拳人は改善の必要性に言及した。
「ボールを奪いに行きやすいシステム。ただ、

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