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【有料記事】篠田監督退任。「チームとしてまとまるための何かが欠けていた」、その欠損を埋めることができなかった責任を負う(2017/09/10)

篠田善之前監督は長年世話になった受付の職員に、腰をかがめて穏やかに挨拶し、しばらく言葉を交わすと、クラブハウスをあとにした。しかし選手たちへの別れの挨拶をすることはできなかった。9月10日の練習は一部選手のみが対象で、前日の試合に出場した選手は休みだったからだ。12日火曜日にはあらためて小平を訪れ、イレヴンに挨拶をするという。

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「退任か解任か」と問うと、立石敬之GMは「話し合った結果。それは表現のちがいです」と答えた。いっぽう、篠田前監督の答えはは「クラブのほうからそういうかたちで言われたので、自分はしっかり受け止めて。そういうことです」だった。

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「チームだけでなく強化部も含めて一体となって取り組むことはできたと思っています」と、大金直樹社長は今シーズンの取り組み自体には肯定的だった。
大金社長はこうつづけた。
「私も何度か監督と話をしました。特に(チームの)状態が悪いときには悩んでいることを吐き出してもらう機会を設けていました。そういう意味では、できることをやったと感じています」

しかし結果は出ていない。責任をとるのは現場の監督だ。そして篠田前監督はいっさいの言い訳をしなかった。

「これを訊くと『言い訳になってしまう』と仰られるかもしれませんが、補強とやりたいサッカーが合っていなかったのでは?」と訊ねても、篠田前監督は他者のせいにはしなかった。
「うーん……多少そういうズレはあったかもしれないけど、ここにいる選手たちはぼくの言うことを聞いてしっかりやろうとしてくれたし、クラブとしてもそういう選手を集めてくれた。もちろん、補強にしてもすべてがうまくいくわけではない。そういうなかでも(強化部、クラブは)サポートしてくれました。もちろん、去年のやり方をさらにパワーアップした感じでシーズンに入れればよかったんだけれども、新しい選手が来れば、またつくり上げないといけない。その途中で、勝てなくて、またシステムを変えてチャレンジして。いろいろ試行錯誤したなかで、この結果なので。いま仰った選手のことに関しては関係ない、それは自分の責任です。何を言っても、仰るとおり言い訳になるので、いまはとにかく、結果が出なくて申し訳なかったという気持ちと、悔しい気持ちと、情けない気持ちと、感謝の気持ちしかない。あとは残り9試合、選手たちが必死になって走る姿をまたピッチで見せてくれたら、サポーターのひともうれしいんじゃないかな、と。ひとつでも上に順位を上げてシーズンを終えてほしいなと、そう思っています」

コーチの立場を離れて監督として初めて東京の指揮を執った2016年シーズンは8勝2敗2分けの成績を残した。しかしその時期とは異なるタイプの編成は篠田前監督のサッカーにはフィットせず、篠田氏自身も現有戦力を束ね、活かすことに苦しんだ。

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退任についての正式な話し合いをしたのは10日午前だった。“話し合い”を終えた篠田前監督は報道陣の前にあらわれると、まずお詫びの言葉を述べた。

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