【有料記事】「感情は選択できる」と、安間監督。ネガティヴな習慣を断ち切れるか(2017/09/28)
過日、FC岐阜の大木武監督を訪ねたところ、苦境に陥っているかつての同僚・安間貴義監督に対して「大丈夫だよ!」と保証する、力強いトーンの言葉が返ってきた。実際、帰京して安間監督に接すると、その表情には覇気が漂っていた。柏レイソルを相手に大敗したことで、さらに闘志を燃やしていると、安間監督は語った。
そして問題の解決に動いている。
コンディションを上げていく9月27日水曜日の小平グランドは2部練習。午前に2本、午後に1本、それぞれ紅白戦を実施した。午前中に出てきた課題をもとに午後ですり合わせをしたのだという。
「前半で試合をつぶしたくない。なんとか0-0の状態でウタカ(の出てくる後半)につなげたい」
J1第27節vs.柏レイソル戦で出た克服するべき課題はいくつもある。試合運びの観点からは、まずは無失点でピーター ウタカを投入するセカンドハーフを迎えられるようにしないといけない。
ウタカを途中出場で起用する方針は変わらない。
「結局、守るときに歩いてしまう。11対11でやるものが、ひとり少なくなってしまうので。それを割り切るなら、かわりに毎試合1点を獲ってこい、勝って試合を終われということになる。しかし先発で出場したときに、なかなかそうならない」
そしてこの説明をしているときに、暫定監督就任以来繰り返してきた根本的な問題点への指摘が、あらためて始まった。
「レイソルの後半を観たら何回ももぐり込み、いい場面をつくって前に行ったけれども、(2-0にされた後半の)1失点めからの3失点、あの時間に“諦める意思と思考の習慣化”があらわれているんです」
vs.柏戦では、ボールを奪ったところを、さらに奪い返されるかたちで先制点を奪われた。ミスパスによる失点。雰囲気は悪くなる。しかし1点ビハインドの状態からハーフタイムで修正、臨んだ後半開始直後は士気を高めることができていた。
「“やばい”と気づいたら、あれだけ(攻撃に)行けるのに、その(連続失点した)10分間は、メンタルコントロールがうまくいかないから1回の失点でぽとーんと行って(気落ちして)しまう」
雰囲気が悪くなる悪癖は、27日の練習でも顔を覗かせていた。そこで安間監督は選手を集め、あらためてこのチームに巣食う思考を指摘した。
「午前中に一回、
(残り 1334文字/全文: 2351文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ