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大久保択生、失点を防ぐための実戦的練習とは【コラム】

いつも温和なムードを絶やさない大久保択生。

中央が択生。

ジョアン ミレッGKコーチ。

J3第25節、FC東京U-23vs.グルージャ盛岡。後半24分に喫した唯一の失点が、ゴールキーパー陣が取り組んでいる練習の“正しさ”を証明することになった。

正面からの枠内シュートを止める場面は前半12分にあった。この試合にかぎらないことだが、大久保択生の1対1の反応はよかった。
しかし失点場面では最初のシューターだった菅本岳がほぼフリーの状態。弾いたあとのセカンドアクションで梅内和磨がディフェンスの背後から追い越すようにペナルティボックスに入ってくると、無防備な大久保に止める術(すべ)はなかった。
だが、このようにキーパーにチャンスがなさそうなシーンでも、失点を防がなければ試合に勝つことはできない。だからジョアン ミレッGKコーチは、日頃から非常に凝ったトレーニングを林彰洋、大久保、波多野豪、廣末陸に課す。

典型的なメニューは、以下に写真で示すものだ。

まずステップを刻んだのち、ハイボールをキャッチ。次にそれをスローイングで手放したあと、グラウンダーのパスを受けて蹴り返し、別の地点へと移動してシュートをキャッチする。連続攻撃や混戦を想定したメニューはさまざまな位置、高さ、球種、器具、距離の順列組み合わせで幾通りも生み出される。

択生は言う。

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