青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

ゴール前の攻防で鳥栖に差をつけられた東京【レポート/Review】

11月18日、FC東京はベストアメニティスタジアムでJ1第32節に臨み、サガン鳥栖に2-1で敗れた。前半に原川力と福田晃斗のゴールで2点のリードを奪われた東京は大久保嘉人、平川怜、前田遼一を投入して反撃に出たが、得点は試合終了間際に大久保が独力で奪った1点にとどまり、追いつくことができなかった。東京は安間貴義監督体制初戦のJ1第26節でベガルタ仙台に勝利を収めたあと、6試合白星がない。

前半33分から34分にかけての攻防が勝敗を分けた。
丸山祐市の左サイド奥へのフィードをきっかけにFC東京は全体がラインを上げ、両ウイングバックが高い位置をとり、サガン鳥栖を相手陣内に押し込んだ状態。太田宏介→永井謙佑→橋本拳人とつないだボールを受け取ったフォワードのピーター ウタカは上がってきた徳永悠平にパス。即座に徳永はクロスを入れた。
これを跳ね返されるところまでは想定内だったのだろう。鳥栖がパスをつないでの高速カウンターを狙うと、東京はビクトル イバルボのヨコパスをカットしてショートカウンターを狙った。

しかしこのあと、鳥栖の切り換えは速かった。イバルボは迷うことなく反転、全速でペナルティボックスの手前に戻ると、永井のヨコパスをカット。ボールをさらに奪い返した。
イバルボはここから、自らボールを運ぶ構えを見せた。自陣から敵陣まで一気のパス&ゴー。チームメイトにパス、ボールを託しつつ前線へと走った。
そこに、小野裕二から絶好のスルーパスが来た。イバルボのシュートは正面でかろうじて大久保択生が弾いたものの、そのボールを防ぐ東京の選手はもはや存在せず、走り込んだ福田晃斗がフリーの状態でボールを流し込み、2点差とするゴールを決めた。

前半17分の失点は仕方がない。原川力の直接フリーキックは左ポストを叩き、

(残り 1778文字/全文: 2524文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ