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『シーズンの終わり方』後藤【新東京書簡】第三十一信

J1、J3最終節の「2DAYS」出場で現役を退いた石川直宏。これだけの待遇で引退できる幸せ者は、そうはいない。

まだ高校生の平川怜と久保建英(写真。J3第34節のもの)がFC東京と交わしたプロ契約は世間の眼を引き寄せた。

第三十一信 シーズンの終わり方

■昇格争いでシーズンを終えたヴェルディ

ライバルの緑と張り合う身としては、まずは東京ヴェルディのみなさん、残念でした! と、煽らないといけないね。J2降格初年度の2010年と翌11年が5位。『J1昇格プレーオフ』が導入された2012年から16年までまったくプレーオフ圏内に進出できず、それどころか隔年で20位だの18位だのと低迷を経験して一度も昇格の火を灯すことができなかったのに、今シーズンは最後の8試合を6勝1敗1分けでまくってきて最後は連勝で5位に入ったんだもの、それは誰だって期待するよね。ジェフ千葉のラスト7連勝もすごかったけれど。

まあ、冗談は抜きにして「おっ、来年は久々にJ1で東京決戦できるかも?」って思ったよ。いくら関東勢が多くても、広い東京にJ1クラブがひとつというのは寂しいものでさ。もともと洒落た都会のイメージがあったヴェルディには華やかなビッグクラブ面を担当していただいて、FC東京ファンはアトレティの気持ちで「父さん、どうしてぼくらはアオアカなの?」という公式イメージ動画を見るくらいのほうが、お互いのキャラクターがはっきりしていいだろうと思うし。海江田さんに髪切りマッチの復讐を果たされるおそれはあるにしても(あのときはありがとうササ! きみのゴールのおかげで当方の髪の毛は無事でした)。

ところが、ことしのプレーオフは、勢いがあるはずのヴェルディと千葉が揃って初戦敗退。3位と4位が順当勝ちしての決勝になってしまった。決勝は決勝でウェリントンのゴールがオフサイドで認められない事態が勃発、もやもやした終わり方になったわけだけれど、まあ5位と6位が敗退した時点で下克上的わくわく感が消えてしまったのはたしかだね。オリジナル10の古豪復活を楽しみにしていた外野だけでなく、当のヴェルディにとっても悔しい結末だろう。
でも、こんなことなら変に白星を重ねて期待を膨らませるんじゃなかった――なんていう後悔はないと思う。プレーオフ圏内の5位でフィニッシュしたからこそ体験できる悔しさであるのだし、勝点70は誇っていい数字であるはず。最後までJ1昇格を競ってシーズンを終えた、その緊張感は代えがたいもののはずだ。

■注目された平川、久保のプロ契約

翻って思うのは、ヴェルディがひりひりするような真剣勝負を味わっていたその裏で、順位争いとは関係のない戦いを繰り広げていた、我がクラブだ。あの終わり方でよかったのだろうか。

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