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高円宮杯プレミアEAST最終節Preview~小林幹「最後にゴールというかたちでチームに貢献したいと、強くつよく思っています」佐藤一樹監督「思いきり躍動してほしい。何もおそれることなく」

現在6得点でチームトップ、EAST得点ランキング6位ながら「大事な試合で決めていない」と、最終節でのゴールゲットに向け、静かに闘志をかき立てる小林幹。

前節第17節、アウエーの県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズユースの術中にハマり、スコアレスドローで勝点1しか獲得できなかった東京は、その時点で優勝争いから脱落しかけたが、2時間遅くキックオフの時刻を迎えたIAIスタジアム日本平の試合で清水と山田が4-4のスコアで引き分けたため、勝点1差を維持。かろうじて優勝争いに踏みとどまった。
この“強運”に今シーズン6得点の小林幹は「神様がチャンスをくれた」と言い、自らゴールを挙げて勝点3を得ようと、静かに闘志をかき立てている。また試合後、選手たちに「しっかり自信を持ち、胸を張って、鹿島をあとにしよう」と声をかけていた佐藤一樹FC東京U-18監督は、清水と山田が引き分けた“吉報”に「悪いほうには転がっていない」「リーグ戦は生き物」と、J1の逆転優勝を引き合いに出し、タイトル獲得を諦めていない。

昨年の最終戦、そして今シーズン一巡めの対戦でも敗れている結果からもわかるとおり、東京にとって山田は決して分のいい相手ではない。長いボールを蹴るスタイルは、前節に苦戦した鹿島と似たところもあり、楽観できない緊迫した試合となりそうだ。
佐藤監督はじたばたしない考えなのか、「いままで積み上げてきたものを出してもらえばいい」と宣言、実力で山田に立ち向かおうという考えを示している。その気持ちを知ってか知らずか、小林幹も「チャンピオンシップの可能性を拡げるためにも、最後にゴールというかたちでチームに貢献したい」とストロングポイントを押し出していくかまえだ。高校3年生にとっては最後の試合。佐藤監督が言うように、ピッチを思う存分駆け抜けてほしい。

○小林幹の談話

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