青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

敗戦の核心を探る~コメント/寺山翼「チームとしてどうするかがはっきりしなかった」“半信半疑”が招いた不明瞭な戦いぶり【新人戦第3戦第2報】

試合前、キャプテンマークの装着を手伝ってもらう寺山翼。

三菱養和SCユースに0-4で敗れた「平成29年度 第19回 東京都クラブユースU-17サッカー選手権大会」決勝リーグ第3戦のあと、FC東京U-18のキャプテン寺山翼に話を訊いた。大敗、完敗、惨敗、なんとでも残念な形容をつけられそうな敗戦のあとにもかかわらず取材に応じてくれたことにまずは感謝したい。本来であれば“キャプテン翼”のお披露目としてもっと華やかな舞台を用意するべきところだが、こういう結果のあとでは、チームを代表する存在に、試合全体を語ってもらいたいと考え、取材を申し込んだ。チームと自身を振り返った言葉の数々は、ピッチ内を預かる主将として試合の状況も監督の叱咤も認識したうえでのもので、その理解する力、洞察する力については、いくぶんほっとさせられるものがある。自ら点を獲ろうとからだを張っていた姿を見れば、責任を自覚して戦おうとしていたことはわかる。チームメイトとともに今後の一年をかけて成長を遂げることを期待しつつ、一問一答をお届けする。

度々決定機にいた寺山。

ゴールを獲ろうとする気持ちはあったが、実らなかった。

――厳しい結果になってしまいましたけれども、いまの率直なお気持ちは。
寺山翼 率直に言えば0-4というスコアに終わり、チームとしても個人としても悔しい結果になったと思っています。
――いろいろな意味で難しい試合になったと思いますが、たとえば試合の流れを変えられない、変えようとしてもうまくいかないときに変える方法を探すこと自体が難しかった、そうした試合の展開に関してはどう思いますか。
寺山翼 きょうは前半を0-1で折り返したのですが、その45分間でチームとしてのチャレンジが全然できていなかった。後半は自分たちのよさをどんどん出していって、流れを変えていこうとしていたんですけれども、それがうまくいかずに3点め、4点めを獲られたときに、まだチームとして跳ね返す力がなかったのだと思いました。やろうとしていたことはよかったと思うので、それをパワーに変えていけるようにしたいと思います。
――後半開始早々にPKで奪われた2点めが痛かったのか、それとも2-2に追いつこうと攻勢をかけた矢先のカウンターで失点した3点めが痛かったのか、どちらですか。
寺山翼 正直なところ、

(残り 1485文字/全文: 2652文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ