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サイドバック起用という“チャンス”をものにできるか。山田将之「積極的に取り組みたい」【コラム】

今シーズンは右サイドバックでのトレーニングがつづいている山田将之。

今シーズンのFC東京は例年にも増してセンターバックの競争が厳しい。開幕から2試合に関しては森重真人とチャン ヒョンスが先発。つづくセンターバック候補は丸山祐市と吉本一謙となり、山田将之と岡崎慎はプレー機会を得るためにふだんとは異なるポジションに配置されている。岡崎はキャンプ中は右サイドバックを務めていたところ最近は中盤の底にまわり、そして山田は右サイドバックが主戦場となってきている。

身長186cmの偉丈夫。空中戦に強い。4バックのセンターバックが最適なストロングヘッダーだが、法政大学では3バックの右、そして右サイドバックも経験している。2017シーズンはその経験が活きてシーズン中途で採用された3バックに対応した。そしてことしもまた、大学時代の経験が活きている。たくましい巨躯の印象とは異なり、マルチな能力を秘めているのだ。

長友佑都を思い浮かべればわかるように、日本ではスピードとスタミナに秀でた小兵がサイドバックを務め、成功してきた。しかし欧州サッカーでは身長185cm級の選手がサイドバックを担うケースは日常茶飯事で、サイドバックとセンターバックを兼ねるエリック・アビダル(引退)のような選手も珍しくない。なんとなれば、身長189cmの吉田麻也ですらサウサンプトンでは右サイドバックで出場するくらいだ。

これは考えようによってはチャンスだ。吉田の場合は“不慣れな”という形容詞がついての右サイドバック起用だったが、山田には経験がある。サイドバックでもセンターバックでも機能するスキルフルな身長185cm級のディフェンダーが出現すれば、日本サッカー界では非常にレアな存在となる。センターバックが本職だと強くこだわればそのポジションから遠ざかったという捉え方になるが、物は考えようだ。

いざ小平で山田を直撃すると、本人は想像以上に“ノリノリ”だった。
「自分が意欲的に取り組むか、いやいややるのか、そのちがいで自分の将来が変わってくる」とまで言った。

「それ(サイドバック起用)で評価されて上のレベルに行けば、

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