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久保建英のルヴァン最年少ゴールによる勝利は半年ぶり、かつ今シーズンの公式戦初白星!東京、トンネル脱出!!【ルヴァンGS第2節】

3月14日、FC東京は味の素スタジアムにJ2のアルビレックス新潟を迎えてルヴァンカップグループステージ第2節に臨み、1-0で今シーズンの公式戦初勝利を収めた。橋本拳人によれば、昨年9月16日のJ1第26節vs.ベガルタ仙台戦以来半年ぶりの勝利とあって、ロッカールームは喜びがあふれていたという。

前半45分間を通じて無得点。また後半に失点して敗れるか引き分けに終わるパターンか、と思われた。しかしゴール前では辛抱強くコースを消し、前からプレッシャーをかけてパスワークを阻害しようとする新潟に対し、東京は終始アグレッシヴに圧力をかけつづけた。
長谷川健太監督に新潟の守備が決壊する予感はあったのか──と訊ねると、答えは「あれができていれば。特に後半、得点する前からだいぶ押し込んだ状態が長くつづいてもう一歩のところまで行けるようになっていたので、思いきってあそこで(久保)建英を投入しました」。チーム全体によるお膳立て。臨界点に達したところで決めたのは、後半31分、久保建英の左足だった。

久保はルヴァンカップ最年少ゴールとなったあの決勝点を「自分はあのかたちが得意だと思っているので、これからもどんどんああいうかたちでフィニッシュに持っていけたらと思います」と振り返った。
髙萩洋次郎に対して久保は足許へのボールを要求したが、パスはディエゴ オリヴェイラへ。そこで永井謙佑が釣る動きでコースを空けるのと同時に、久保はディエゴからのパスを受け取ると、信じがたい加速でウラへと抜け出し、一閃。左足を振り抜いた。強烈なシュートがゴール右隅に決まると、久保は一目散にゴール裏へと駆け出した。
胸のすくようなゴラッソで手に入れた待望の白星。前線の活性化とニューヒーローの誕生で一気に上昇曲線に入った東京は、三日後、同じ味の素スタジアムでリーグ戦初勝利に挑む。

○髙萩洋次郎と橋本拳人、“距離感”にたしかな手応え。岡崎慎は好パフォーマンスにも油断なし
「(得点時)あそこで永井謙佑選手が釣る動きで空けてくれたと思うんですけど、前線のユニットが4人くらいで決定機まで行けるというのはいい感触だったのでは?」と訊ねると、髙萩洋次郎は頷いた。
「そうですね。やっぱりそれが“距離感”だと思うので。(久保)建英からぼくへのパスもあったし、(永井)謙佑から建英にも出した、それらがあったからこそ、

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