3チーム体制から総力戦へ。U-23を活用して得た厚みで15連戦に立ち向かう【コラム】
いよいよ3月31日のvs.ガンバ大阪戦から5月20日のvs.サガン鳥栖戦までの15連戦期間がやってくる。しかもこれはJ3を含まない数だ。週末と水曜日にJ1とルヴァンカップを戦うだけでなくJ3にも選手を送り出すのだから、求められる戦力の厚みは並大抵のものではない。
シーズン開始直後まではJ1、ルヴァンカップ、J3の3チームに選手を分けるような恰好でチームづくりを進めてきたが、3月14日のルヴァンカップグループステージ第2節からシャッフルされ、J1中断期間中はその混合した状態で練習試合vs.流通経済大学戦とJ3第4節vs.カターレ富山戦の二試合に選手を分けた。J3第4節の先発中、今シーズンU-23に専念していた選手は鈴木喜丈、品田愛斗、FC東京U-18の高校一年生(新二年生)木村誠二だけで、その他8人がJ1またはルヴァンカップメンバーという、ふだんとは反対の人数構成比になる現象が発生した。この先発全員がフル出場。ベンチの五人が交替することができないほど拮抗かつ緊迫した試合で、集中力を発揮した。日頃は出場できない選手がいないJ3。ベンチメンバーは試合に出られない悔しさと、準J1級の緊張感を同時に味わい、これはこれで経験になっただろう。登録選手全員の戦力化が進んでいると言っていい。長谷川健太監督も、こうなってみると過去もっともU-23を活用している指揮官なのではないかと思えてくる。
安間貴義トップチームコーチ兼FC東京U-23監督は、vs.富山戦の試合後にこう言っていた。
「今シーズンはうれしい誤算というか、小川(諒也)、マコ(岡崎慎)、内田(宅哉)など、いままでJ3でベースをつくってきた選手が、いま果敢にポジション争いをしています。本来であればこのメンバーに加えてオーバーエイジ(OA)が三人、入れ替わり立ち替わり来るはずだったのですが、今シーズンなかなかそうならないのも、彼らの成長を反映したものだと思っています」
開幕前の安間コーチはまさに育成の“安間さん”に戻った状態で、
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