今シーズンも黒星スタート。プレミアの厳しさを体感したFC東京U-18~寺山翼、青木友佑、佐藤一樹監督【プレミア第1節】
◯タフな青森山田に思い知らされたプレミアの水準
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018が開幕、4月7日と8日の二日間にわたり、味の素スタジアム 西競技場で第1節の5試合が集中開催された。FC東京U-18は8日、13時キックオフの二日め第二試合に登場、昨年の最終節で当たった青森山田高校と対戦し、0-4のスコアで敗れた。東京は同大会で2015年から4年連続で開幕戦を落としている。
互いに強いプレッシャーをかけ合い、まともにボールをつなぎながらの攻略が難しい内容。激しく、比較的拮抗したゲームとなっていた前半43分、勢いをもって青森山田に押し込まれた東京は、スローインを起点とする攻撃を仕掛けられ、フォワード小松慧(FC東京U-15深川出身)のパスを受けたフォワード佐々木銀士(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース出身)に先制ゴールを許した。後半開始直後は東京も積極的に攻めたがペースを掌握しきれず、ゴールキーパーを起点とする攻撃で佐々木の落としからキャプテンの檀崎竜孔に決められて後半15分に2失点めを喫し、その3分後には直接フリーキックからセンターバック三國ケネディエブス(青森山田中学校出身)のヘディングシュートを決められて大勢は決した。アディショナルタイムにはPKを献上し、合計4失点。ロングスローもまじえ、長いボールで攻めてくることはわかっていたが、身長185cmのゴールキーパー飯田雅浩(東京ヴェルディジュニアユース出身)、身長195cmの三國、身長183cmの佐々木らには、身長184cmの木村誠二をもってしても高さで勝つことは難しく、ゴールに向かう勢いやタフさも含め、青森山田にプレミアの水準を思い知らされる敗戦だった。4失点のうえ無得点で得失点差はマイナス4。最下位から上だけを見て、東京は今シーズンのプレミアを歩みだす。
◯見違えるような強さを身に付けたものの、上には上
新人戦で東京都の1位になれず3位に甘んじたFC東京U-18。あれから二カ月、彼らはサニックス杯、イギョラ杯、ドイツ遠征でチームを強化、強いプレッシングで相手を抑え込む意識を高めてきた。その成果は青森山田高校と戦った開幕戦前半にあらわれていたが、やはり日本最高峰の全国リーグ、上には上がいることを実感させられる結果となった。
ドイツ遠征後、一週間あった準備期間の調整もよく、コンディションは悪くなかった。
試合後、佐藤一樹監督は開口一番「ちゃんと準備をして開幕を迎えているので、何も言い訳はできないと思います」。いろいろな角度で青森山田にちがいを見せられた結果の完敗だった。
ただ、新人戦の出来を考えれば青森山田にもっと圧倒されていてもおかしくないところ、拮抗した時間帯をつくることができ、個々にも途中出場した一年生の青木友佑と角昂志郎が攻撃を活性化させるなど、ポジティヴな面は少なからずあった。なにより、青森山田と対戦することで、プレミアに於ける強度の上限を知ることができたのは収穫と言っていいはず。敗戦そのものは衝撃的だが、悲観しすぎず、チームがバラけることのないよう、年末をめざして鍛えつづけていくべきだろう。
◯寺山翼、青木友佑、佐藤一樹監督の談話
▼佐藤一樹監督の談話
――この一、二カ月でだいぶんよくなったのでは?
佐藤一樹監督 イギョラとサニックス杯、ドイツ遠征を通して、ことしの活動を始めた当初よりはよくなっている部分がすごくありました。そういったなかでのきょうのゲームでしたけれども、
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