後藤勝責任編集「トーキョーワッショイ!プレミアム」

パーフェクトFK太田宏介、二発必中の精度で青海豚に土をつける【J1第13節第3報】

純粋に戦術上の理由でセットプレーを重視することとなった多摩川クラシコのFC東京。このゲームプランは、結果的に蓄積された疲労によるマイナスを払拭することとなった。

「動けなかった」と省みる声が上がるほど、疲労と暑熱に苦しんだvs.ヴィッセル神戸戦から三日。ディエゴ オリヴェイラと永井謙佑のコンディションはある程度回復し、ハードワークでペースを握るだけの活躍は十分に見込めたものの、ゴールを奪う力が残されているか否かは定かではなかった。しかし東京にはセットプレーで得点できるという強烈な自信が漂っていた。たとえ2トップでハーフ開始時のブースト時間にゴールを奪えなくとも、フリーキックなりコーナーキックで決められる。

共同記者会見でセットプレーのために準備したことは――と問われた長谷川健太監督はまず「太田を使いました」と答えた。やはりプレースキックの精度を厳密に問えば、vs.名古屋グランパス戦で正確なボールを何度も蹴っていた太田宏介への信頼が優る。左サイドバックで先発した太田は誰の眼にもしっかりとコントロールされていることがあきらかなフリーキック、コーナーキックを蹴りつづけた。

試合後、ミックスゾーンにあらわれた太田は頬をくぼませシェイプされた精悍な顔つきをしていた。
「試合前のミーティングで『こういう試合はセットプレーがカギになる』と(長谷川)健太さんがはっきり言っていたので、個人的にもかなり(セットプレーを)意識して試合に臨みました。(川崎に)ある程度廻されることはイメージしていましたけど、そのなかで、数少ないチャンスでその1本にかけようとかなり強い想いで臨み、

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