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【新東京書簡】第四十信『ワールドカップ開幕!』海江田(2018/06/15)

■チームの解像度が荒い

ごめんね、後藤さん、一昨日は。夕方までに原稿入れるから、21時アップでいこうなんて言っときながら、結局、全然書けなくてギブアップ。

テーマはわりと早く決まってたんだ。いよいよ目前に迫ったワールドカップ、そして日本代表。当コラムは、いつか東京ヴェルディとFC東京がディビジョンを同じくする日がくるであろうことを見据えつつ、こっちの問題でそれを実現できずにいるんだけど、一方で自由に時事モノを扱える便利さがある。

準備は万端整えた。テレビの放送スケジュールを把握し、各国の代表チームが網羅された特集号もしっかり手元にある。12日、最後の親善試合であるパラグアイ戦、その日は友だちと都内で遊んでいて、もうちょっとおしゃべりしていたいなあって気分だったんだけど、ちゃんと家に帰ってテレビの前に座った。いつもであれば録画でいいかと、もう一軒寄っているところだ。

気持ちはそれなりに高まっている。語ろうと思えば、材料はいくらでもある。たとえば、パラグアイ戦で縦パスをビシビシ入れ、チームを動かした柴崎岳。彼とおそらく取捨選択になるだろう、可能性を託せそうなひとりの大島僚太。いや、でもパラグアイはだいぶユルかったとかさ。なのに、全然書けねえでやんの。

ランドで育った中島翔哉と三竿健斗が最終選考でふるいにかけられ、23名の枠に残れなかった。残念に思う。しかし、そんなのはいつものことだ。すっかり慣れている。少し前、おれは中島と俳優の竹内涼真(ヴェルディユース出身)がランドで対談するテレビ収録の現場にたまたま居合わせた。多くの費用と手間をかけながら、お蔵入りとなってしまった落胆の比ではない。

開幕2ヵ月前の時期にハリルホジッチ監督が更迭され、リセットされた影響か。なくしてしまったものを惜しむことができるのは、とことんこだわって最後まで見捨てなかった者だけだ。おれの場合はさっぱりピンとこないが、あきらめ半分で本番でのお手並み拝見といった程度だった。その資格はない。だからといって、西野朗体制への移行を肯定する気にはなれないけれど。

(残り 1495文字/全文: 2362文字)

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