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次戦進出のノルマを確実に達成。人手不足が妙味を生むか、新しい可能性を垣間見せた再開初戦【天皇杯3回戦】

7月11日、FC東京はデンカビッグスワンスタジアムで天皇杯3回戦に臨み、アルビレックス新潟を相手に3-1の勝利を収めた。この結果、東京は8月22日に開催される4回戦に進出、柏レイソルを下したモンテディオ山形と対戦することが決まった。

移籍と代表招集による離脱で層が薄くなっているセンターバックで先発出場のチャンスを掴んだのは岡崎慎。フォワードでは、永井謙佑が離脱中の状況で富樫敬真が先発した。ゴールキーパーは大久保択生が務めた。
ワールドカップ期間中、J3は進行していたものの、J1リーグは中断。トップチームとしては公式戦再開初戦となる試合であり、現状のフルメンバーを組み、J2で17位に沈む新潟に立ち向かった。

ディエゴ オリヴェイラが「中断明けで試合勘が鈍っていて、前半は厳しかった」と語ったように、ファーストハーフ序盤の東京はペースが上がりきらない状態。立てつづけにコーナーキックの機会が4回訪れたにもかかわらず決められなかった東京はやや集中を欠いたのか、逆襲を喰らう恰好で前半20分、新潟の坂井大将にミドルシュートを決められ先制点を許してしまう。
しかしこれで鞭が入ったのか、東京はサイドバックの上がりに対してサイドハーフが中で決める得意のパターン、室屋成のクロスに東慶悟が頭で合わせて同点に追いついた。殊勲の東は試合後「久しぶりの試合で立ち上がりは試合勘の問題もあり、いいかたちで入れなかった。でも同点に追いついてからはいつもの東京だった。これをベースにまたやっていきたい」と、落ち着いた表情。フォワード以外の選手が得点にかかわれそうな気配が濃くなってきたことは収穫と言える。前半26分にコンビネーションで攻めて最後に大森晃太郎がクロスを狙った場面などは組織的な攻撃が根付いてきていることを印象づけた。

クロスが多かったことに対して、東は「それ以外に中で崩している場面もある。そういうのがあっての外側。まだまだ改善の余地があり、

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