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危機感に充ちたゴール。復帰戦となった矢島輝一は「赤点」と反省しきり【J3第18節第2報】

滑り込みながら、ニアを衝くゴールを決めた矢島輝一。1-1の同点に追いつく得点だった。

祝福。

この瞬間は選手たちもゴール裏も高揚した。

 一週間前のことだった。
 全体ミーティングのあと、その場に残ったJ3のメンバーは、長谷川健太監督から熱いメッセージを受け取った。
この“居残りミーティング”を、矢島輝一は最初、映像を観てするものだと思ったのだという。しかし長谷川監督が使ったのは言葉だけだった。

 一人ひとりに言葉が投げかけられた。サッカーにかける気持ちや姿勢への認識とともに、後半戦を戦っていくうえで若手の台頭が必要であり、そこに期待している、という言葉も。

 奮起を促された側である矢島も問題意識は持っていた。ただその危機感がプレーに結びつかず、空回りした。それが前半の45分間だった。
「自分自身もそういうところを感じていて。巧い選手がいるのは当然なんですけど、何か足りないというのはハートの部分。そこを自分自身ももう一回引き締めて入ろうと思っていました。そのかたちが、前半はうまくまわらなかったかなと思います」

 ほとんどの時間帯でセレッソ大阪U-23の個人技と戦術眼に翻弄された。後手にまわったディフェンスでイエローカードを提示され、失点を繰り返す。よかった時間帯は矢島の得点前後だけだった。あの時間帯だけは、高まった危機意識が奏功した。
「前半は受け身じゃないですけど、自分たちもアグレッシヴにやっていこうと言っていたにもかかわらず受け身になってしまって。いちばんよくなかったのは自分のところでキープできずに起点になれなかったこと。それによって前半の内容を悪くしてしまったな、

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