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前節8得点のマリノスをメリハリの効いた守備で封じよ!真っ向から戦う覚悟を示し、警戒を強める青赤軍団~東慶悟、室屋成、富樫敬真、長谷川健太監督【J1第17節Preview-2】

 きょう7月22日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第17節に臨み、横浜F・マリノスと対戦する。マリノスは前節、プレス網にはめようとするベガルタ仙台に効果的なプレッシャーをかけさせず、相手の備えを緩めさせ、スペースを自在に使って8得点と大勝した。このマリノスをどう防ぐのか。

 両ウイングがワイドにポジションをとり、狭い網にかかるまいとするマリノスが前がかりに襲いかかってくれば、東京も仙台と同じ目に遭わないともかぎらない。

「あのようにピッチをワイドに使う前がかりなチームが相手だと、引いて受けるだけでは、いつかやられてしまうという危惧があるのでは?」と訊ねると、長谷川健太監督は少々考え込んだ。
「難しいですね。そのぶん、向こうもリスクを負ってきますし。コンパクトに戦えないと、相手の思うつぼにはまる。相手は(対戦相手の陣形を)拡げるためにワイドに(ポジションを)とってくるので、それで拡げられてしまうと、あいだに入れられる」

 相手にいなされず、いかに密集状態を維持し、プレッシャーをかけられるか。長谷川監督は言う。
「レイソル戦もそうでしたが、コンパクトに戦えるかどうかだと思います。メリハリがないと、彼ら(マリノス)はつないでくる力がありますし、そうとう自信を持っています。連動してコンパクトに戦えるかどうかというところはポイントになると思っています。そういう、いい守備からいい攻撃ができれば得点するチャンスは十分あると思いますが、われわれが押し込んだときにすばやく切り換えられると一転してわれわれが危機に陥る。両チームともそういうところが特長なので、先手をとっていき押し込む状況をつくっていきたい」

 ただし、前からプレッシャーをかける守備は、この暑熱下、すべての時間帯で実践することは困難をきわめるだろう。東慶悟が守備方法の使い分けを示唆した。
「東京のよさはすばやい切り替えや前から行って攻めるというところなんですけれども、夏場だと全部が全部できないので、前から行くときとうしろでブロックをつくるときの使い分けをしないといけない。うしろにいればいいという問題ではなく、そこでもプレスをかけないと」

 前に圧力をかければ、押し込んだ状態から逆襲されても、そのかたちは予想できるので、あらかじめカウンターになった場合のリアクションを準備できる。その反対に、完全に引ききって後方のスペースをなくせば、

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