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戦う集団の中枢、橋本拳人「やるべきことを全員が理解している」。全力サッカーで長崎を迎え撃つ青赤軍団【J1第18節Preview-2】

 きょう7月27日、FC東京は味の素スタジアムで開催されるJ1第18節に臨み、V・ファーレン長崎と対戦する。東京をよく知る徳永悠平や幸野志有人が在籍していることに加え、4月8日の第6節で収集したデータで対策を講じられていると考えると、長崎は決して容易な相手ではない。ましてや一巡めの対戦で東京が勝った翌節から4連勝、5月12日の第14節では名古屋グランパスに3-0のスコアで完勝し、中断期間明けもヴィッセル神戸と川崎フロンターレに最少失点での敗戦と惜しいゲームを演じている。この結果と試合内容を考えれば、彼らが侮れない実力を持っていることは明白だ。この長崎をどう迎え撃つのか。

 まずは相手のことを考える前に、J1が再開してから2連勝と結果を残してきたここ2試合の好調を発揮しなければならないが、選手の言葉を聞くかぎり、極端に調子を落とす心配はなさそうだ。
 すっかり中心選手の風格が漂ってきた橋本拳人は好調の要因について「チーム全体として、やるべきことを全員が理解していると思います。中断期間のキャンプは、チームがいままでにも増してひとつになれたと思えるものでしたし、自分たちのサッカーに対する深い理解は、全員が持っています」と言う。
「このポジションで出たときに何をしなければいけない、ということを全員がわかっている気がします。それを、誰が試合に出ても同じようにできるのは強みだと思います」

 攻守に全員がかかわり広い範囲を担い、動く。それがケンタ東京のめざすところだ。
「全員が攻守に躍動できるようなサッカーができていますし、それは(長谷川)健太さんがめざすサッカーだと思います。それができれば、負けないサッカーができるのかな、と」

 かなりの進歩を見せる中断期間明けの東京。とはいえ、ディテールに迫れば、まだ個々に整えていくべき要素が見つかる。岡崎慎が評価を高める一因ともなったすばやくマメなラインコントロールはトップチームのディフェンダーに求められるところだが、かつてガンバ大阪で長谷川健太監督の指導を受けた丹羽大輝は、その必要性を熟知している。長谷川監督のサッカーではラインの上げ下げに厳密性が求められるのでは――と訊くと、丹羽は濃い内容でありつつもまとまったコメントで求められるラインコントロールのなんたるかを説いた。
「もちろんですね! 常にコンパクトに保たないといけないし、ケンタさんはセンターバックのぼくらに対してラインコントロールっていうのはまちがいなく、ガンバのときから求められていたことなので。そこは自分の特長でもあるし、こまめにやって、

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