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チャンスを得たふたり。富樫敬真と丹羽大輝が振り返った、それぞれの45分間と90分間【J1第18節第2報】

◯課題はフィニッシュ。質の高い位置取りに見合う得点がほしい富樫敬真

 今シーズン、J1での先発出場は3試合。出場時間は第16節vs.柏レイソル戦の74分間が最長となる富樫敬真が、第18節vs.V・ファーレン長崎戦でセカンドハーフ開始から45分間の出場時間を得た。ポジショニングと動きはすばらしく、決定的な場面に居合わせたが、フィニッシュは決まらず。長谷川健太監督も「こういう試合で敬真が決めてくれたら」と、残念がった。惜しい、という感想がわいてくる45分間、富樫には何が起きていたのか。

 ゴール幅の、ちょうどいいところに入ってウラを狙っていて――と、質問の途中でそこまで言うと、富樫は「そうですね」とすぐに反応した。相手ゴールキーパーとディフェンダーのあいだでオフサイドにならず、シュートを遮るものがない位置に躍り出るプレーがかなり計算して組まれていたことは、それでわかった。
質問を「あそこで決めきれない理由としては、相手のプレッシャーが邪魔になったのか」とつづけると、富樫はこう答えた。
「相手が粘り強くやってきたということもあります。クロスに対するニアへの走り込みなど、常に意識して、(複数人が駆け込むなかの)誰かが点を獲ればいいと思い、迫力をもってエリア内に入っているので、そういった意味では(そのトライが)実らなかった後半だった。ただ、つづけていくことが大事なので。それで点が獲れた試合もある。(今後も)意識してやっていきたいと思います」

「クロスに対する入り方を意識し、守備では3バックを追うところをもう一回見つめ直して試合に入りました。途中でリンスが入って3トップ気味になりましたけれども、引いてくる相手に対して中で崩すという狙いができた部分もありました。でも、

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