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「監督から『出し尽くせ』と言われた」巨躯らしからぬ機敏さで決定的な場面に向かう矢島輝一、“ケンタ東京仕様”への進化【J1第29節第2報】

 
◆わずか3分で決定機
 
 二日前の練習でクロスに当てる際のフィーリングが良好だったという矢島輝一が、後半39分の途中出場からわずか3分で決定的な場面に顔を出した。42分、東慶悟が放った右からのクロスに対し、右足先から飛び込んでいくようにしてダイレクトで合わせたシュート。もしこれが決まっていれば、勝敗もその時点で決着しただろう。試合後の矢島は「あれを枠に飛ばせるようになりたいですね」と反省していた。シュートを外した直後の表情にも悔しさが滲んでいたが、いいプレーであったことはまちがいない。
 
「武器ということもありますし、チャンスだったら1点獲ってやろう、と思っていた」
 
 東がキープする可能性ももちろんあったが、次を予測して動かなければ、もしボールを手放した場合に間に合わない。矢島が大きく膨らむような動きを選択すると、東は絶妙なタイミングで斜めのクロスを入れた。この、フィニッシュできる場所に入っていく動きを見れば、ベンチに置いておきたくなるのも頷ける。
 
「もともと途中出場はけっこう得意なタイプ。それが好きであることもあって自信を持って試合に入っていますし、きょうも短い時間のなかで(長谷川健太)監督から『出し尽くせ』と言われました。(それに応えるには、攻撃に於いては)ゴールだと思っています。守備面ではもっと走らないといけないですけど、守備のところの最初のプレーで強く行って、チームに活気を与えるというところでは、やるべきことはしっかりできた」
 
◆プレースタイルの改革

(残り 1352文字/全文: 2018文字)

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