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「観ていて楽しいね、わくわくするねと言ってもらえないと、ぼくらの世界は成り立たない」丹羽大輝、セレッソ戦に向けたプロとしての覚悟【今週の小平】

 

人間力を発揮できるか、燃える丹羽大輝。

◆ジョーに競り勝った

 次節の先発出場が濃厚となってきた丹羽大輝が燃えている。そのたぎりは、前節の最後に、既ににじんでいた。
「名古屋戦はほぼアディショナルタイムの出場でしたけど、あそこでジョーに競り勝つのと競り負けるのとでは全然ちがうと思う。出て、しっかり勝ち、次の試合に流れをつなげるという意味では、ぼくのなかでは大きな意味を持つアディショナルタイムだったと思います」

 11人では勝てない、みんなで戦っている。全員で戦うことはこれまでのキャリアでも常に意識してやってきた。そこはブレないようにしたい――ベンチメンバー、そしてベンチ外の選手もいるからこそという気持ちもある。プロ生活がゆうに10年を超え、現在はベンチからプレー機会をうかがう丹羽大輝にとってのすべてを凝縮したかのような、前節最終盤の数分間だった。あのとき豊田スタジアムのピッチでは、名古屋が追いつくか、東京が凌ぐか、鬼気迫る戦いが繰り広げられていた。
 そのさなか、交替で出場した丹羽がジョーの背後から跳び、競り勝ったシーンは、観る者の心を揺さぶるものがあった。

「そこが生命線。失点もクロスからでしたし、あの試合に関してサイドバックで出るということは、監督に高さを求められていると一瞬でわかったので、そこでは(ジョーなど名古屋の前線に)絶対仕事をさせたくなかった。高さのある選手に起点をつくらせたくない、と思っています」

 次節、ホーム味の素スタジアムに迎えるセレッソ大阪は、

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