青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

「自分は全力で重荷を背負う立場」弱気の虫を払拭、林彰洋【今週の小平】

 

前節の活躍に満足せず、信頼を得ようと気を引き締める林彰洋。


◆代表に割って入る力はある
 
 前節のvs.名古屋グランパス戦では後半28分に前田直輝のシュートを防ぐなど、守護神としての威厳を示し、9試合ぶりの勝利に貢献した。自身のミスから失点が生じ、その失点で意気消沈し――という場面が度々あった未勝利期間との対比は鮮やかだった。
 
 林が持ち直してきたのでは? と水を向けると、長谷川健太監督は背番号33を励ますかのような言葉を返してきた。
「そういうことも含めてマネージメントしていかないといけないですね。アキ(林彰洋)とも話をしましたし、気持ちはアキには伝わっていると思います。彼も前節にはいいパフォーマンスをしてくれたと思う。しっかりとプレーができれば代表の3人に割って入るだけの力があると思っています。上をめざしてやってもらいたいな、と思っています」
 代表級、との称賛はお世辞ではないようだ。
 
 当の林はというと、前節すばらしいパフォーマンスだったが――と訊ねても「チームとしてはそうです」と、謙虚な姿勢を崩さなかった。
「ぼくのパフォーマンスとしてはまだまだなので、上げていかないといけないなと思います。不甲斐ない試合をつづけてしま勝てなかったここ何試合、もっとできただろうと感じているので。着実に積み上げていければいいなと思うんですけど、気持ちの部分がアップダウンすると自分のパフォーマンスもアップダウンしてしまうところがありました。チームがよくないとき、自分のパフォーマンスがよくないときも、自信を持って臨めればと思っています」
 
 長谷川監督が林にかけた言葉は優しいというより、むしろ厳しいものだった。
「『いいよいいよ、おまえは大丈夫だ』個みたいなやりとりではなく、信じてもらっているからこそ厳しい声かけをされますし、されて当然、

(残り 1362文字/全文: 2219文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ