後藤勝責任編集「トーキョーワッショイ!プレミアム」

「新鮮さを感じる」「すごい緊張感」平岡翼、J1組の練習に参加。新しい扉を開く【今週の小平】

 

J1のメンバーと合わせる、ゴール前のシチュエーションを想定した攻撃/守備練習。そこに平岡翼の姿があった。


◆張り詰めた表情を崩さないタスク
 
 選手たちを半面ずつJ1組とJ3組に分けて取り組んだ時間帯に、見慣れない光景がつづいた。出場停止処分でJ1第31節の欠場が決まった森重真人が、J3組に入っている。
 今週はJ1の公式戦がなく、週末はJ3リーグに出場する可能性のある23歳以下の選手と数名のオーバーエイジ、非公開の練習試合に出場する選手に分かれる。この10月25日の練習に於ける組分けがそのまま適用されるわけではないが、公式戦であるJ3第29節が目前に迫っているからには、ふだんはなかなかチームとしてのすり合わせができないFC東京U-23は少しでも連携を向上させておくべきだし、さらにJ1第31節への準備を考えると森重を含まないディフェンスラインで確認をする時間を多くとるべきだ。
 主力に出場停止の選手が生じた場合、たいてい同じような対応になる。だから当たり前の出来事ではあるのだが、森重のこの姿はやはり新鮮だった。
 
 J1のほうも見てみようと近づくと、平岡翼が立っている。ここでようやく、J3組に平岡の姿がなかったことに気づいた。
 これは大事件だ。
 
 練習が終わったあと、いくつか平岡に質問を重ねた。そしてある程度話を聞いたところで、「まだ週末の練習試合とJ3どちらに割り振られるかわかりませんが、いまは自分なりに一歩一歩ステップを踏んだ先の真ん前に来ている、日々新しいところに足を踏み入れているなという感覚はありますか?」と訊ねると、平岡は眼を光らせてこう答えた。
「それはすごく感じますね。きょう、ああいう練習でJ1組の選手が多いなかに入ることはことしで初めてくらいだったので。また積み重ねていけば、レベルアップできるのかなという実感もありますし、そういう新鮮さはすごくありますね。もちろん日々積み重ねてきたつもりですけど、いまはすごい緊張感のあるなかで、チャレンジしつづけられる環境だなっていうのが、すごいいまやっていて楽しいです」
 

鬼気迫る表情が多かったピッチ上の平岡。


「楽しい」と口にしながらも、平岡は練習中からミックスゾーンにあらわれたこのときにいたるまで、ファンサービスのときを除いては張り詰めた表情を崩していない。思わず「すごい、いい緊張感が?」と、平岡の言ったことを繰り返すと、彼はここでようやく

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