Jサポフリーペーパー文化。君は『アディショナルタイムズ』を読んだか?(J論)

後藤勝責任編集「トーキョーワッショイ!プレミアム」

平岡翼が獲れば矢島輝一も獲る。個の成長と得点力の増強、そしてJ1メンバー入りの可能性【J3第29節第3報】

 

藤枝MYFCを下したあと、ゴール裏で“シャー”。この姿も珍しくなくなった。今シーズン後半、平岡翼がめざましい活躍を見せている。


◆PKを志願したタスク
 
  J3第29節、前半21分。先にペナルティスポットへと向かった矢島輝一に平岡翼が歩み寄る。平岡が「蹴る?」と訊くと、矢島は「任せる」と答え、キッカーの権利を譲った。もともと、このPKは矢島が獲得したもの。決めなければいけない責任は、自身で獲得したPKよりも重い。かつてはリッピ ヴェローゾ、久保建英、矢島の奪い合いに背を向けていた平岡が自ら「蹴りたい」という意思表示をして確実に決めたところに成長が透けて見える。はじめスポットに立ったとき、ゴールがちいさく感じた平岡は、背を向けて自らを落ち着かせた。再び振り向くと、サイズはいつもどおり。「おまじないみたいなものですよ」と言うが、メンタルの制御ができている証だ。22分、先制点が決まった。1-0となったこの時点で、J3でのゴール数は矢島7、平岡7で並んだ。
 

しばし小脇にボールを抱えたのち、ペナルティスポットに置く平岡。


「ゴールがいつもよりちいさく見えた気がした」。背を向け、心を整える。


平岡、コースを衝くPK。


見事にゴールネットを揺らした。


 そして後半6分、品田愛斗からのスルーパスを受け、ペナルティボックス内でシュートを撃つ選択肢もあった平岡が矢島に気づきパスを送ると、これを受けて倒れ込みながらゴールにねじ込む。矢島の今シーズン8点めとなるゴールを平岡は祝福した。そこに前田遼一も、内田宅哉もと、前線の選手が加わる。2トップとサイドハーフの協同攻撃を練習してきた成果が実ったシーンだった。
「最初はシュートの選択肢があったんですけど、ボールが自分の意図しない滑り方をした。(矢島)輝一の声はいつもびっくりするくらい先に聞こえてくる(笑)。いや、いつもなんですよ、ほんとうに。自分のシュートの選択肢を削るくらいの勢いで聞こえてくるんですけど、だからこそ声だけで位置もだいたいわかったりとか。自分が抜けるときに輝一はいつも反応してくれますし、

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