深川、むさし、揃って大阪勢を下して初戦突破! 青赤同部屋対決に向け好発進【高円宮杯U-15】
12月22日、FC東京U-15深川とFC東京U-15むさしは「高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会」1回戦に臨み、それぞれセレッソ大阪 西U-15、ガンバ大阪ジュニアユースと対戦。深川もむさしも勝利を挙げ、2回戦に駒を進めた。このまま両東京が勝ち進んだ場合、今月28日の決勝で顔を合わせる可能性がある。
◆強力な2トップを擁するむさしは桜井秀斗の一発で完封勝利
群馬県のコーエィ前橋フットボールセンター(下増田運動場)Aコートでフルタイム80分の1回戦に臨んだFC東京U-15むさしは、後半11分に桜井秀斗が先制点を挙げたあとも攻めつづけ、ガンバ大阪ジュニアユースの危険な逆襲も水際で防ぎ、0-1(アウエー側扱い)の勝利を収めた。
キックオフ直後、緊迫の5分間を過ぎると、残るファーストハーフの時間帯はほぼ東京ペース。ボールを奪われない自信を持つと思しき中盤を軸にピッチの横幅を使って支配、ときにサイドからチャンスをつくって逆サイドが飛び込み、あるいはバイタルエリアを衝くパスを試みたりと、強気の攻めを貫いた。ただ、ドリブルによってゴール前中央で相手の守備組織を食い破る動きがやや乏しく、積極的に攻めたにもかかわらず無得点に終わったことは、好ゲームといえる内容のなかでも少々物足りない点だった。
しかし東京ペースのままで行こうなどとは問屋が卸さない。セカンドハーフに入ると選手間の距離が空きだしてガンバにボールを持たれる時間が長くなる。
0-0のまま残る時間が25分となりかけると、個人でボックス内やバイタルエリアに入っていこうという意識が強くなり、より積極的な仕掛けが多くなる。そうして活性化した後半11分にゴールは生まれた。左コーナーキックがこぼれたところ、森次結哉が挙げた浮き球を桜井がぴたりとコントロールして止め、2タッチめで右足を振り抜き、思い切りのいいシュートで先制ゴールをマークした。
左サイドハーフ田中英泰のシュートがキーパーに弾かれ、コーナーキックからの大迫蒼人のヘディングシュートが右ポストに当たり、桜井と構成する2トップの片割れ髙橋安里のシュートも右ポストに当たって嫌われと猛攻をつづけた東京は、終わってみれはシュート15本。シュート5本だったガンバの逆襲を全員がからだを張って防ぎ、追加点を挙げられなかったものの、ウノ・ゼロで初戦を飾る出発となった。
ガンバも技術力は高かったが、複数で止めなければならなかった俊敏で小刻みな挙動の10番中村仁郎が目立った以外はなんとか対処できるチームで、巧い選手が強度の高いプレーをするむさしの勝利は妥当な結果。たしかな手応えを得て、名古屋グランパスU-15が待つ23日の2回戦へと進んだ。
◆北慎監督の談話「名前が秀斗だけあって、いいシュートを決めてくれた」
ガンバ大阪ジュニアユースとは
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