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等々力劇場の歓声を打ち砕く! 川崎のプレスをかいくぐり、ゴールへ到達せよ【開幕戦Preview/コメント:長谷川健太監督、東慶悟、室屋成、田川亨介】

 

 ジャエルの登録が完了し、出陣の準備は整った。長谷川健太監督率いるFC東京、シーズン2の幕開けだ。
 開幕戦の相手は川崎フロンターレ。2年連続Jリーグチャンピオンだけに、長谷川監督もリスペクトの念を隠さない。Jリーグキックオフカンファレンスのときは、隣のブースに座る川崎の鬼木達監督を見て「眩しい」と言ったほど。自身、三冠監督であるにも関わらず、謙虚な姿勢を貫いている。ただ、こうも言った。
「リスペクトしすぎるのはよくない」
 強いと認めるからこそ勝つための策を練ることはあっても、尻込みする必要はない。全力でぶつかっていくしかない。
 今シーズンの東京は首都らしい華やかなサッカーをするのか──と問うと、長谷川監督は「そういうサッカーをめざして、観ているひとたちにアグレッシヴさを感じてもらえるようにしていきたい」と答えた。2年連続王者の川崎に対してライバルを名乗るからには「東京もタイトルを獲り、いい関係でお互い刺激し合えるようにしていかないといけない」とも言った。堂々の優勝宣言。勝ちたいという気持ちが溢れている。

◆獲ったあとに獲られない

 昨シーズン、等々力陸上競技場での対戦では東京が勝利を収めた。しかしシーズン終盤の味の素スタジアムでは東京の完敗。力負けだった。質の点で明確な差があった。
 深刻だったのは、川崎の猛烈なプレスに屈したことだった。本来は東京がプレッシャーをかけて相手を押し込み、試合は有利に進めようという狙いがあった。しかし実際には川崎の強度が東京を上回っていた。ストロングポイントにするべき要素でアーティスティックな集団である川崎に敗れてしまっては立つ瀬がない。
 当然、この敗戦の記憶が色濃い選手たちは、同じ轍を踏むまいと、改善を誓っている。

 久保建英と右サイドでコンビを組む室屋成はこう言った。
「基本的に

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