田代有三はなぜオーストラリアでセカンドキャリアをスタートさせたのか?(J論)

後藤勝責任編集「トーキョーワッショイ!プレミアム」

古巣に突き刺した髙萩洋次郎のタテパス。一瞬の間隙を縫い、東京が首位奪取【J1第8節レポート】

 

試合後の表情にも笑みが浮かぶ髙萩。©Ayano MIURA


攻守両面で活躍が光った。©Ayano MIURA


エディオンスタジアム広島でのフライデーナイトJリーグ。同じ星勘定の1位と2位が激突する頂上決戦となった。


 5勝2分、同じ勝点17同士の首位決戦──。
 4月19日、2位のFC東京は敵地エディオンスタジアム広島でJ1第8節に臨み、1位のサンフレッチェ広島と対戦。後半26分にディエゴ オリヴェイラが挙げたゴールを守り、0-1の勝利を収めた。強豪相手のアウエーゲーム。引き分けでも悪くないシチュエーションだったが、3ポイントをゲットし、一気に首位の座を奪った。
 
 3-4-2-1の広島に対して東京はサイドハーフとサイドバックが連携して相手ウイングバックを抑え、その分空きがちな後方はボランチとセンターバックが埋めて隙を見せなかった。広島もバイタルエリアをきつく締め“窒息”させるようにスペースを消し、永井謙佑とディエゴへのマークを強化。ボールを収めさせず、互いに前半を無失点で終えた。
「もう少しテンポを上げてパスを回していこう」(広島/城福浩監督)、「奪ったあとの切り換えを早くすること」(東京/長谷川健太監督)というハーフコメントが示すように、後半は1点を狙いに行った両チームだが、状況は変わらずその1点がなおも遠かった。
 
◆古巣に突き刺したタテパスと古巣の攻めを塞いだポジショニング。洋次郎、ふたつの凄み
 
 0-0の引き分け決着へと収束しかけた流れが変わったのは、ジャエルの投入からだった。敵陣で得たフリーキックからのリスタート後、対応に余裕がありそうに見えた広島守備陣を、突如として髙萩洋次郎のタテパスが襲う。矢のような速さだった。
 佐々木翔がこれを頭で処理しようとするが、想定外のパスだったのかクリアミスとなり、ボールは大森晃太郎のものに。大森がそっと優しく中央へと出したボールをディエゴが叩くと、強烈なシュートが放たれ、ゴールに吸い込まれた。
 一瞬の隙を逃さず起点となった髙萩のトライが光る貴重な1点が天下を分けた。
 
 試合後、髙萩のもとを訪ねてあの場面について訊くと、やはり意図して蹴ったものだった。
「けっこう無理やりというか、

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