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ボールを保持しない松本戦術を圧殺したFC東京の令和スタイル【J1第9節第2報/平成最後の首位、令和最初の首位】

 
 反町康治監督の「先制されると少し我々もバランスを崩していかないといけなくなることもあるので、そうなるとよけいFC東京さんの強みが出るかなと思っていた」という言葉を待つまでもなく、東京が先に1点を奪った時点で試合の行方は見えていた。
松本の狙いは、意図して相手にボールを保持させ、それを自分たちにとっていい状態で奪い、カウンターやロングボールに持っていくことにある。東京はこの狙いそのものを潰してしまった。
 
◆切り換えの瞬間に生じるチャンス
 
 長谷川健太監督は「切り換えの部分で一瞬行けた、というときに獲るのが当然チャンスになる」と言っていた。この守り方で連想するのは安間貴義トップチームコーチがカターレ富山で3-3-3-1を採用していたときのサッカーだ。富山の場合は奪ったあとにもう一度奪い返されるのを想定してさらにそれを奪い返すというものだった。
 
 vs.松本戦に於ける東京は、松本の注文通りにボールを保持し、または攻め込み、松本にボールを奪われたその直後にすぐさま奪い返して相手をピンチに陥れていた。カウンターを狙ってボールを松本が奪う瞬間を狙って動き出していたとしか思えない。そして万が一カウンターになったとしても、

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